2017年10月28日土曜日

カタルーニャ独立否認の欧州共同体は民族固有の言語文化を尊厳しない 

民主主義というのは大きくなると権力化して少数者を弾圧してしまう。今日27日午後にカタルーニャ独立が宣言されましたが、スペイン政府はこれを弾圧しないまでも元に戻るように要求しています。やはりヨーロッパ中でこのような独立運動の可能性があるのが84カ所とか95カ所とかあるのだと言われている。欧州共同体(EU)は数の増すのを嫌って小さな国の独立を認めたくないと言っている。しかし民主主義というのはよく言われるようにスープのさめない距離だということも大事なのです。小さくて文化的に均一化しているのがまとまるわけです。例えばスペインとカタルーニュとでは言語が異なることが独立の第一の問題となっているわけで、テレビはこの独立宣言事件で企業や観光事業がカタルーニュでは不振になっていると指摘していますが、それは観光産業や商店の意見をだけ取り出して大きく報道してそれだから良くないと印象操作しているにすぎません。独立は金銭ではなくて、もっと別の教育とか言語の同じ物差しでは計れない文化的自立にあるのです。

スペイン語とカタルーニュの言語ではどのくらい異なっているのか手元の辞書で少しだけ見てみました。ニワトリはカタルーニュではpollastrスペインではpollo。以下この順序で見てみると、兎はconill / conejo 。パンはpa / pan。チーズはformatge / queso。仕事はobres / trabajos。・・・・・・パンは似ていても、チーズはフランス語のfromageやイタリア語のformaggioに似てます。ウサギはイタリア語のconiglioに少し似てもいますが、スペイン語とも大分異なる別な言語なことは確かです。カタルーニャ独立に無関心を装って見殺しにしている欧州共同体(EU)は、自国の少数民族の独立問題で次は苦しむことになるのではないかと思うのです。メルケルやマクロンが欧州審議会で英首相テリーザ・マイの事ばかり時間を取って、カタルーニャ独立を無視したことが悔やまれるでしょう。