今日の29日昼頃のニュースでは警察幹部の入り替えと共にスペイン政府はカタルーニュ政府の大統領プジャダモンの辞職を要求していましたが、カタルーニュ政府の№2がプジャダモンは大統領を辞めないことを宣言していると報道されている。12 月末の再住民投票をマリアノ・ラホイは提案している。しかし、これは実行されるかどうかまだ見通しがないようだ。フランスのテレビ・ラジオには反体制のメディアは殆どない為に、その視覚も偏っていると思いますが、夜になって20時頃からの「テレビ24」のニュースでは、バルセローナでのデモの映像を写しながらカタルーニャの独立に反対するスペイン政府のマリアノ・ラホイ支持派とカタルーニュ独立派のカルロス・ピュジェモン支持派とでは、「どちら側の旗が多いか判別がつかない」と解説している。
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カタルーニャの独立に反対する側の市民の意見もそのために、取材されて編集報道されてメディアで紹介されている。つまりそれも加工されているものであって、独立派の人々の意見が全然ないわけではないのだろうが、殆ど紹介されてない一方的なニュース編集になっているようだ。その意味でも「テレビ24」の「どちら側の旗が多いか判別がつかない」との解説は大事である。
一般の体制メディアでは、30万から100万人も街頭デモが繰り広げられたというとても幅の広い概算で報道し、しかしそのすべてが独立反対派であるかのように印象報道されている中で、再度強調すると、この「テレビ24」の視覚は非常に新鮮なのは、そのデモにたとえ少数派であっても独立を主張する人々もいてそれらが同居したデモであったという変化を正しく見ているからだと思うのです。