2011年5月19日木曜日

ストロスカーン氏の裁判取り扱いで 原告有利な米不平等システム批判に、米国上院議員が発言

ストロスカーン氏の裁判取り扱いで米国の裁判システムが批判されいるが、裁判が開催されることに決まればこれまでの検事側優先の不平等な取調べではなく弁護側の陳述もできる平等名も裁判が行われるはずだとジェフ・セッシオン米国上院議員は発言した。5月20に予定されているニューヨークの市民陪審員23人による審査で二つの可能性が残されている。一つは無罪放免でもう一つが裁判という道である。

もし裁判になれば財政的に可能な人は豊富な資金を使って無罪証明のために私立探偵や証拠集めの作業ができる。期間は60日ぐらいに判決が出されるために裁判準備の資金がない一般市民には不利なシステムであると指摘されている。

5月17日夜のフランスのテレビでも、ようやく司法専門のジャーナリストによって米国の裁判システムの説明があった。米国のシステムでは裁判になってからでないとそれ以前では原告と被告の平等な保障がないのだと説明されている。しかし有罪判決が出される前に容疑者が手錠をかけられ引き回されている姿をテレビや新聞、さらにはインターネットなどでさんざんに放映され名誉は失墜されていたのであり、その後での解説でしかなかった。

米国の裁判制度とフランスとの違いのあることを早期に説明せずに隠してフランスの裁判認識からストロスカーン氏を犯罪人視したわけだ。これは司法をつかさどる者とそれを知っていて行なったジャーナリストの国民に対する無責任な態度がそこにある。これらのメディアの姿勢が人権無視で仕組まれたものだと大きな批判が野党の司法関係者の中から起こっている。

5月14日、国際通貨基金(IMF)専務理事で元仏社会党経済相であるドミニク・ストロスカーンがニューヨークのソフィテルホテルで清掃に来た女性に性的婦女暴行を行なったと訴えられて警察に逮捕されて刑務所に送られたという事件で、まだ裁判が行なわれてないが、この間にメディアがストロスカーン氏に手錠をかけて警察によって引き回された写真がまるで犯人が決まったかのようにして世界中を駆け回った。このメディア全体の裏には世界最強のストロスカーン氏を落し入れようとする策謀の動きがあったのではないかとの推測もなされている。



Affaire Strauss-Kahn. La femme de ménage dément une relation sexuelle consentie - Monde - Le Télégramme