2011年7月18日月曜日

カルザイ大統領の弟と側近の殺害、タリバンが犯行声明 仏軍6人の声明は無し

 7月18日、アフガニスタンのタリバンがハミド・カルザイ大統領の側近のジャン・モハマッド・カン氏の殺害の犯行声明をだした。カン氏は17日の夕刻に2人の武装した男に別の議員ハスヒム・ワタンワル氏とともに首都カブールの西部の自宅で殺害されていた。カン氏は_カルザイ大統領に最も近い相談役であり、大統領の弟ハミッド・ワリ・カルザイ氏が先週の9日に南部のカンダハル(Kandahar)でタリバンによって殺害されたのに次ぐものだ。北大西洋条約機構(NATO)の連合軍のアフガン退却宣言があり、NATO軍の庇護下でアフガニスタン政府治安部隊への責任権の段階的な委譲が17日に公式宣言されたばかりであった。(JST 11/07/18/17:06)


  アフガニスタンからの米軍撤退をオバマ大統領が宣言した時に、サルコジ大統領も直ぐさまそれを真似てアフガニスタンからの即時撤退を宣言した。これをセゴレーヌ・ロワイ ヤル社会党議員などは米国の追従と批判していたが、仏国営テレビのマリー・ドラッカーさんなどは米仏両国の同時発言だと指摘してみせた。

サルコジ大統領は何を思ったか突然にフランス革命祭の7月14日の前日にカブールの仏軍を訪問した。その24時間内に5人のフランス軍兵士が殺害され翌日さらに1人のフランスの軍人が殺害されている。これに関してはタリバンの犯行声明は出てないようだ。多くの遺族が戦争好きな政府のアフガニスタン派兵を疑問視して批判している。

フランス政府はパリの革命祭直前にアフガニスタンからの軍隊撤退計画をしない線で、前言を固めなおしていた。このことで、アラン・ジュッペ外務相へのジャーナリストの質問があったが、撤退に何の変更もないと外相はテレビで答えている。