サルコジ前大統領時代の秘書官であったラマヤダ人権担当相は先週に、ジャンルイ・ボルロー元環境・持続的開発・計画相が党首である「独立民主連合」（UDI）の中心的派閥を成す右派「急進派」（Parti radical）からの排除に対し、内部で抗議していたことを、１１月４日にフランス通信（AFP）に報告した。彼女は、排除は時代逆行の報復であると見ている。（パリ=飛田正夫 2015/11/05 6:56日本標準時）
UDI（独立民主連合）は、フランソワ・バイルのモデム（民主運動党）などと同じ右派中道を掲げている。右派「急進派」（Parti radical）は、フランスで最も古い歴史ある党でもあるが、ラマヤダはこの右派「急進派」には民主主義的な規則もないとしてその必要性を訴えていた。ラマヤダは「急進派」の党首を決めるのにも、２０１４年７月には内部決議で決めたことに対し、これを取り消すよう抗議していた。ラマヤダは、ローラン・エルナー（Laurent Hénart）ナンシー市長が対抗者の彼女を打ちやって勝利したのは、違反があったからだと訴えていた。
ラマヤダはサルコジ前大統領が２００７年秋にリビアの独裁者カダフィ大佐を大統領官邸エリゼ宮殿に招待した時にも、これに人権の国フランスにふさわしくなとして反対した大臣であった。
【参考記事】
http://www.europe1.fr/politique/rama-yade-fait-un-recours-interne-contre-son-exclusion-du-parti-radical-2542079
http://www.20minutes.fr/paris/1720627-20151030-rama-yade-denonce-operation-vengeance-apres-exclusion-parti-radical
http://panoranews.com/articles/2020010-le-journal-de-14h-exclue-de-son-parti-rama-yade-se-deacutefend
http://www.rtl.fr/actu/societe-faits-divers/le-journal-de-14h-exclue-de-son-parti-rama-yade-se-defend-7780312124
http://www.lexpress.fr/actualites/1/politique/rama-yade-fait-un-recours-interne-contre-son-exclusion-du-parti-radical_1732894.html
