2015年11月5日木曜日

アムネスティ・インターナショナル報道 ; 仏カレ地区の移民・難民の「人権要求」をリール裁判所が承認

11月2日のフランスのリール行政裁判所は、カレ地区の移民・難民キャンプ側の要求を受け入れて次の項目を8日以内に実施することを行政側へ指示した。-飲料水の蛇口を更に10か所作る事。 -便所を50か所作る。カレのキャンプの中にゴミ回収所を1つ作る事。-キャンプ地区の中に1つ、もしくはいくつかの緊急サービスを可能にする車道を作ること。-48時間以内に外国人の孤児を保護するためにその調査をすることを命令した。人権擁護団体のアムネスティ・インターナショナルが報道した。(パリ=飛田正夫2015/11/05 9:24日本標準時 )

同人権擁護団体では、これは10月26日にスーダン人やイラク人、アフガニスタン人、「国境の無い医師団」(MSF)、パリに本部にもつ「カトリック救援協会」が、多くの基本的人権が無視されているとして同裁判所に提訴が勝利したものと見ているが、アムネスティ・インターナショナルの要求していた、カレ地区に現在いる6000人を家屋に住まわせることは実現しなかった。バルツ首相の宣言した1500人分をコンテナに、100人分を婦女子に用意するというのでは非常に足らないと指摘している。

【参考記事】
http://www.amnesty.fr/Nos-campagnes/Refugies-et-migrants/Actualites/Calais-la-justice-au-secours-des-refugies-et-des-migrants-16660