27日、モスクワ裁判所はロシア第一の富豪で元大石油会社の前社長であったミカエル・コオドロコブスキー氏を1998年から2003年にかけて数10億万トンの石油を盗んだことと235憶ドルの資金洗浄を理由に有罪判決を出した。同氏はシベリアでの強制労働の8年の刑期の7年を務め終えようとしていたが、あと6年が追加されると、刑期は2017年まで伸びそうだという。多くの反プーチン派の人々は「裁判がスターリンの粛清のように、不幸なことに裁判の独立が無いことを意味する象徴的な事件となった」と証言している。
コオドロコブスキー氏の友人たちは政治裁判だとしてこれを批判している。プーチン首相に批判的な同氏はその汚職を指摘していたが、脱税と外国への資本逃避で処罰されてた。しかし同氏はそのエレガンスで尊厳ある態度を崩してない人だといわれている。
27日の昼のフランス国営放送・テレビA2やFRANCE24などが伝えたところでは、ロシア知識人の専門家であるフランスのレンヌ大学教授セシル・ベジィエ氏は、弁護士やジャーナリストなどロシアの知識人たちはプーチン首相の個人的復讐に対し批判し隠さず告発しているといっている。ベジィエ氏はミカエル・コオドロコブスキー氏の「開かれた社会への投資に対し、プーチンはきわめて敏感に恐れているのでは」とジャーナリストに話している。
▼