マリ国境でストップの ニジェール軍を尻目に仏軍が最終戦
何のための戦闘なのか?これまでの総ての説明には誘拐者の身元の確実性がないように思われる。それ(殺害された者たち)が誘拐者であることのどんな確証があるというのだろうか?我々はそれは何もわかってない(テロリストであるかどうかも)。だから断定するのは難しいのであると話した。
9日のアラン・ジュッペ防衛相の民放テレビTF1での説明では、将軍でもあるサルコジ大統領がフィヨン首相やジュッペ氏との綿密な連絡の中で戦闘開始が発せられたのかという経緯が語られている。
10日にジュッペ氏はニジェールの首都ニアメーを訪問し、仏人2人の誘拐殺害事件は過激派イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(Aqmi)とのかかわりを確認しこれを告発している。
サルコジ大統領は訪問先のマルチニック諸島からこの誘拐事件にコメントを出して「テロに指図は受けない」と繰り返し、「断固としてテロと闘い続ける」と誘拐犯への戦闘開始の宣言をした。これらに対して、不自然な即断を急いだものとして批判したものと取れるキレス氏の発言であった。
7日に首都のニアメーのレストランから22時30分ごろにアラブ語を話すターバンを巻いた4人に誘拐されて200キロ程北のマリ国境へと向かうのを追跡していたが、その手前でニジェール軍はストップした。フランス軍はマリからの軍隊介入の許可を取っていてマリ国境側を超えて誘拐者を追っていった。
10日には仏軍が誘拐者など多数を射殺したとフィヨン首相は語っている。フィヨン首相によると初めニジェール軍隊が追跡していたがフランス軍はその救援に答えたといっている。別の情報ではフランスのアトランテッィクATF-2軍用機は夜でも視界が効く装置を搭載していて誘拐犯人の位置を確定化させるのに用いられたといわれている。キレス氏の発言の波紋が注目される。