ドミニク・ド・ビルパン前首相は2011年末にフランス現政権与党の国民運動連合(UMP)から離脱することを2月22日に宣言した。ビルパン氏はサルコジ大統領とは犬猿の仲で最近はUMPがフランス人の現実から乖離していると見て批判していた。ビルパン氏は2010年6月に結成した共和国連帯(République solidaire)の創設者で党首である。
ジャン・フランソワ・コッペUMP衆議院会長はこれを「残念だ」といっている。
コッペ氏は、ドミニク・ストロスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事(元仏社会党経済相)の一昨日のテレビ発言をフランスの現実から乖離したテクノクラートの言葉だと揶揄していたが、それはUMP自身のことだとして今度はビルパン氏が見ているわけだ。シラク派のビルパンが衰退の一途を辿るサルコジ大統領のUMPにいて2012年の大統領選挙の敗退の巻き添えを食う理由は何もないのだろう。
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