仏メディアの旅: 【動画】ＰＳＧ対リール（0:1 ）でサッカーフランス杯　リールが優勝　サルコジ大統領かげ薄し

2011年5月15日日曜日

【動画】ＰＳＧ対リール（0:1 ）でサッカーフランス杯　リールが優勝　サルコジ大統領かげ薄し

５月１３日夜サンドニ球戯場で行われたパリサンジェルマンＰＳＧ対リール（0:1 ）の試合でサッカーフランス杯の決勝戦でリールが優勝した。ビデオは受賞式の模様で初めの部分が興味あるところで、優勝カップはサルコジ大統領によって渡されることになって準備されていたようだが、優勝カップの置かれた長い演台の上に選手がよじ登ってしまったので、優勝カップを前に座っていた大統領や大臣たちの姿は隠された。

選手がみんな演台に乗って立ちあがって優勝カップは選手たちによって上から取り上げられるという珍しい受賞式になった。それがこのビデェオでもわかるが、テレビの実況放送では角度がもう少しうえからの映像でよく写されている。大統領による権威の受賞式という様相を呈しなくしてしまったところがこの選手たちの才能でこれが見ものだ。このビデオでは演台の中央に低く大統領の顔が見えているが良く見ないとわからない。サッカーを巡る人種差別問題が昨日までメディアでの最も大きな話題のひとつであった。フランスサッカー代表選手の選考者であるローラン・ブラン監督が正式に初めて人種差別発言を後悔して謝罪した後の今回のフランス杯の決勝戦であった。リールの選手たちはそれを忘れてなかったようである。サッカーもこういうところが本当に面白い隠れた重大事件なのであろう。

フランスの北部の人たちは伝統的に炭田坑夫としてアフリカからの移民が多く住んでいて失業も多くそれが差別的にサッカーの試合で横断幕で揶揄されるという過去の歴史があった。このビデオは試合だけでなくリールの社会的優勝の喜びの雰囲気がよくでているよいビデオだ。それにしても政治家たちはサッカーが本当に好きなようで、よく顔を出す。