2011年5月6日金曜日

最左翼系の反資本主義新党 ブザンスノ氏 2012年大統領選挙の出馬断念を宣言 

5月5日、2012年大統領選挙の候補に最左翼系政党の反資本主義新党(NPA)のオリビエ・ブザンスノ氏は出馬しないことを宣言した。

同党は2年前に設立されたが各階層で伸びていなかった。ブザンスノ氏は3月末にNPAのスポークスマンの立場を辞任していたが党執行部では大統領選挙への出馬を断念することは考えてなかったようだ。

ブザンスノ氏個人の希望であったようだ。2009年のヨーロッパ議会選挙ではブザンスノ票は5%に届かなかったしNPAの議員は欧州議会(EU)に一人も送らなかった。2010年の地方圏議会選挙ではNPA候補者の獲得票は3.4%であった。加盟党員は創立時に9000人以上いたが最近は急減している。

フランス政府のとる社会の右傾化政策によって社会全体のシンボルとなる標識に左派系市民を掌握するものが剥奪されてきた。つまりこれがイスラム嫌いであり外国人嫌いの政策の目的である。ロマ人排斥やイスラムのシンボルとなる回教寺院やブルカ問題を喚起することによって、さらにはチュニジア・リビア移民排斥をとおして国内の一般のフランス市民の意識を変化させることになったと考えられる。

5月中旬にはNPAでは大統領選挙の戦略どうするかを決議することになっている。

(参考記事)
http://tempsreel.nouvelobs.com/actualite/politique/20110505.AFP0685/olivier-besancenot-ne-sera-pas-candidat-a-la-presidentielle-de-2012.html


http://www.lesechos.fr/economie-politique/politique/actu/0201348960261-presidentielle-besancenot-renonce.htm