2011年6月3日金曜日

【コラム】広島原爆投下後の未公開写真=米が「国家機密」解除し展示

原子力爆弾が広島に1945年8月6日に米国によって落とされ14万人以上が犠牲になったが、爆撃が投下された直後の広島の状況は軍隊や市民、ジャーナリストなどによって写真撮影されていた。が、その写真が余りにも無残で衝撃的であったために戦争犯罪の証拠として残ることを恐れた米政府はこれを没収して国家秘密として人目に触れないようにしてきた。が、このほど米国際写真センターで5月20日~8月28日までこの未公開の写真の内の60枚が公開されることになった。


その背景には米国の原爆投下65周年を向かえてのオバマ米大統領の意思もあるのだろうが、福島原発基地の原子力事故と広島の原水爆との恐怖が重なっていると思える。

そのために福島地震の津波に起因する原発事故が、実は戦後の原子力基地開発の推進のなかで、原子力爆弾の正しい認識を誤認し続けてきた日本の政治家には面白くない展示会なのである。

つまり原発が原子力爆弾と同じ問題を抱えていたことを見抜けなかったということだ。創価学会や公明党などもそうだが「原水爆禁止」の反対運動を戸田城聖氏なども唱えたが、そこで「核兵器廃絶」を唱えても原発は除くと池田氏などは歪曲していたようだ。このもう一つの脅威に関して批判と反対が欠落していたために、結局は核兵器を容認し放射能汚染に苦しむ日本を招来させた考えだったといえる。


(参考記事)