2011年6月3日金曜日

反リビア蜂起政府の「口頭メッセージ」=イスラエル首相に伝言─仏の哲学者

6月2日、フランスのサルコジ大統領と二人でリビア空爆の先導を構想したフランスの哲学者ベルナール・アンリ・レヴィ氏は、蜂起側の反リビア政府臨時国家審議会(CNTのベンガジ政府)のメッセージを、ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相に会って、口頭で伝えたと発表した。リビアの将来の体制に触れすべての民主主義的な国と普通に交流するとし、そこにはイスラエルを承認するということが含まれていることを強調した。イスラエル首相はフランス政府の態度に感謝を表しているという。

レヴィ氏は「カダフィ大佐は過去にテロリストを支持してきていて自国の民衆を殺害し、ユダヤ人やイスラエルの友人であったことがない」と話した。同氏はサルコジ大統領は友人であったカダフィ氏を、フランス国民の反対を押し切って2007年秋には国賓招待したことを忘れてしまっているようだ。

フランスはリビアの正式な代表政府としてCNTのベンガジ政府をリビアのカダフィ大佐に対抗して世界で最初に認めている。

同氏はCNTの口頭のメッセージをイスラエル首相に伝えたとして、その中での中心的なことは次のリビア政府は反テロリストの中道穏健派体制になる。これはイスラエルにとっての保証となりパレスチナへの正当性の配慮となるだろうというものであったと語っている。

2月15日に反リビア体制の動きが開始されて以来、レヴィ氏は頻繁にフランスとCNTとの間を行き来していて、フランスがリビアの軍事介入を世界に先駆けて行い、CNTをリビアの唯一の代表と認めることをしたのはこの哲学者とサルコジ大統領によるところが大きいと「ル・ポワン誌fr.」も書いている。「ルモンド紙fr.」はリビアでの両陣営の空爆と戦闘でリビア市民が10000人から15000人死亡した責任を問いだした。





(参考記事)