2011年6月23日木曜日

イタリアの「リビア空爆停止要求」をフランスが拒否=NATOの市民殺害と泥沼化批判で

6月22日、北大西洋条約軍事機構(NATO)の逸脱したリビア空爆でリビア市民が殺害され続けていることでイタリアのフランコ・フラッティーニ外相がリビアへの戦争停止を要求したが、フランスとNATOによって拒絶された。イタリアの外務大臣によると、リビアはすでに4ヶ月に渡って戦争に苦しめられているので、NATO軍事機構の軍隊の即時停止こそが根本的に必要だといっている。

フラッティーニ外務大臣の提案はすぐさまフランスによって、リビアのカダフィ大佐に時間稼ぎをさせ再興させる機会となるとして拒否された。

NATO事務総長のアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen )は「NATOは多くの市民の更なる殺害を避けるためにこの戦争作戦を続けたい」と語った。
現在のところ、リビアでの反リビア政府臨時国家審議会(CNT)側の占拠地は38%だといっている。
NATOの最高責任者であるシャルル・ブッシャー将軍は人権擁護団体が中に入れるように停戦をしたいのだが、それを利用してカダフィ軍側が兵器を稼動させ前進させることになるのでNATO軍はさらに窮地に立つことになるといっている。< NATO軍事機構のリビア空爆を支持するアラブ連盟総書記のアマル・ムッサ氏は、18日から19日のNATO軍事機構による襲撃でトリポリ市民が9人死亡した。また16日には東部ブレガでCNT側の車が誤爆されたことなどで不安になっている。 しかしNATOでは6月20日のトリポリ西部ソルマンのカダフィ大佐の側近の家を攻撃して15人を殺害したがそれは全部軍人で正当な殺害であるとしていて誤爆でないことを宣言しているという。(まったくばかげたはなしではある) すでに2月15日以来の両軍の戦闘で数千人のリビア市民が死亡して百万人ほどが国外に逃走している。


(参考記事)

Libye: division des Alliés de l'Otan sur la poursuite des frappes - actualités voila

http://www.romandie.com/news/n/_L_Otan_refuse_de_cesser_ses_operations_en_Libye220620112306.asp

http://tempsreel.nouvelobs.com/actualite/monde/20110622.FAP0018/l-italie-demande-l-arret-immediat-des-hostilites-en-libye-paris-juge-une-pause-dangereuse.html