6月4日、チュニジアのベンアリ前大統領とその妻レイラは欠席裁判で来週にも裁かれるとチュニジアの裁判所のスポークスマンがメディアに発表した。
1月14日からチュニジアを逃亡している二人の予審裁判の調査は終了したため、刑事裁判所で裁かれることになった。裁判では最初にベンアリのカルタゴの邸宅から見つかった2キロの麻薬と武器に関し裁かき、次に、チュニス北部のシデ・ブ・サイド(Sidi Bou Säid)の宮殿から発見された2700万ドルを裁判する。
欧州のほとんどの国ではベンアリの23年にわたるチュニジア独裁統治で多額の財産が築かれたと見ている。裁判では権力の横領、殺害、考古学的硬貨の売買、資金洗浄と公共市場の規則違反行為などの嫌疑が問われる。
フランスのミッシェル・アイオマリ外務大臣(前内相、元防衛相)は、独裁者ベンアリの側近から年末年始の豪華チュニジア旅行の恩恵をこうむっていたことでフランス国民から批判されていて、辞任に追い込まれている。