2011年6月6日月曜日

ポルトガル=議会選挙で右派が勝利、EU、IMFに借金9兆4千億かかえ

6月6日の議会選挙では右派が勝利した。ポルトガル新首相にはペドロ・パソス・コエルホ氏(46歳)が新政府を組閣すると見られる。同氏は全力をあげてできるだけ早い時期に多数派政権政党になった社会民主党(PSD)による組閣を準備すると発表し、欧州議会(EU)とIMF国際通貨基金からの貸付金780億ユーロ(約9兆4千億円)を3年で返済する計画に対し交渉することを宣言した。



前の与党政権党の社会党書記長はソクラテス首相が負けたのは欧州議会(EU)とIMF国際通貨基金から貸付金780億ユーロ(約9兆4千億円)の救援計画を受諾したからだと発表した。

選挙結果は社会党(PS)は73議席で社会民主党(PSD)が105議席を取って逆転した。民主党(PP)など右派の票が24議席あり多数派を十分確保できる。左翼ブロック(極左派)8議席、共産党(PCP)と緑の党の(PEV)の共闘が16議席を取った。

選挙の争点は社会と経済の重度の危機にあった。棄権者は41%を越えていて1974年の民主議会以来の記録だという。