7月4日クロード・ゲアン内務大臣が事件直後の深夜にニューヨークのマンハッタンのホテル・ソフィテル(アコー系列)からフランス政府大統領官邸エリゼ宮殿に連絡があったことを打ち明けた。これまでクロード・ゲアン内務大臣(前大統領官邸書記総監)はこのことを黙っていて隠していた。ゲアン内務大臣はソフィテル・ホテルが連絡してくるのは国際通貨基金(IMF)前専務理事ほどの重要人物のことなので当然と開き直っている。(JST 11/07/04/19:54)
しかしそれほどの重要人物との認識があれば、フランスの公益のために秘密にしておくわけにはいかなかったのではないかという疑問もある。ゲアン氏は以前は警視総監を務めていてアコー社幹部にその関係者がいたことも調べられているようだ。7月4日12時00のラジオフランス・アンフォ(France Info)が伝えた。
しかしそれほどの重要人物との認識があれば、フランスの公益のために秘密にしておくわけにはいかなかったのではないかという疑問もある。ゲアン氏は以前は警視総監を務めていてアコー社幹部にその関係者がいたことも調べられているようだ。7月4日12時00のラジオフランス・アンフォ(France Info)が伝えた。
(※)これまでの経過 → 7月3日、1日にニューヨーク裁判所から口頭釈放が下った国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン氏は性的暴行の容疑が今もかかっているが検事局の調査により原告ソフィテル従業員のメイドが多数の嘘の証言をしていることから、ストロスカーン氏は無罪放免の可能性が強くなってきている。仏社会党議員のフランソワ・ロンクル氏などは仏系列のソフィテルでの事件で、ホテルの役割を明解に糾すべきだと要求している。イル・ドゥ・フランス(パリ近郊)審議会副会長の社会党議員ミッシェル・サバン氏は7月3日RCJラジオで発言し、事件のフランス源による「政治的テロ」を髣髴させている。ストロスカーン事件の力点が思わぬ方向のスキャンダルを捲き起こす気配が漂ってきている。(JST 11/07/04/1:57)
事件のおきたニューヨークのマンハッタンのホテル・ソフィテルが仏アコー系列のものであることや、ソフィテルの組合が集団で観光バスを組織してストロスカーン氏の出頭した裁判所前で抗議して見せたことから陰謀があるのではとの疑問があったわけである。
ミッシェル・サバン氏によれば、ニューヨークのマンハッタンのホテル・ソフィテルが仏アコーの幹部に連絡し、パリ側から何らかの指令があったのではないか?ホテル幹部の特に社長の振る舞いがどうもしっくりしないといっている。
メイドが主張するストロスカーンによる性的暴行が起きたとする時間から1時間後になってはじめて、同じソフィテル内の幹部への連絡があったとされている。が、この1時間の間にはパリ側に通報することも可能だったのではないかとみている。ミッシェル・サバン氏はさらに、2006年7月にニコラ・サルコジ氏によってニューヨーク警察は仏最高褒章のレジョン・ド・オヌール勲章を受賞されていたことを上げて、どうして地区管轄の警察が国際的な人物の逮捕を前にして、上司に連絡しないということがあるだろうか?ストロスカーン氏の法廷が開かれる2日前に性犯罪の専門家の女性検事が解任されたが、これをどう説明するのであろうかといっている。
この1時間の通報遅れに関しては、当初にはメイドは怖くてホテルの廊下の片隅に隠れていたと証言されていた。しかし、次の新しい証言では、メイドは別の部屋を掃除していてアリゾナの刑務所にいる連れ合いに電話をしてストロスカーン氏からいくら取れるかという相談の会話がなされていたことが判っている。このことから前の証言が嘘であったことになった。これは7月1日のストロスカーン氏がニューヨーク裁判所から口頭で釈放になった大きな理由であった。
多くのことが不明瞭なままだ。6月30日、フランソワ・オランド仏社会党前書記長は、フランスにストロスカーン氏を落し入れた共謀の可能性があるのならば、あらゆる観点から光をあてて明解にすべきだと宣言している。
ストロスカーン氏の側近はラジオフランス・アンフォ(France Info)で説明していて、当事件でのソフィテル・ホテルの演じた役割が糾される前に、ストロスカーン事件は罠であって、まんまと引っかかってしまったのではないかとふとある時に考えたと漏らしている。それが次第に私に確信を持たせるようになってきていたと語っている。
ストロスカーン氏の側近では、ニューヨークのマンハッタンのホテル・ソフィテルと仏アコー社側の振る舞いが不明確であるからだと考えているようだ。おそらくは事件の温床となったフランスに関係があったのではないかと見られてもいる。