Une semaine de philosophieこの本はサンドニにあるレジョンドオヌールを授賞した子女が通える高校の先生シャルル・ペッパン(Charles Pépin)が書いたもので「私は読んだ」(J’ai lu)シリーズに入っている。フランス革命の時にサン・ジュスト(Saint-Just)が、「幸福はヨーロッパにおける新しい思想である」と宣言した時、集団的幸福が現代政治の追及課題となった。それは政治体制を超えて新たな人類の社会と生活の問題となった。しかし、歴史が示すように民主主義は幸福以外のものをもたらせることになった。民主主義はファシズムとナチズムを誕生させた責任もある。それは議会システムから生まれたし、ヒトラーはそこで選ばれた。民主主義がいかなる時でもそれが転倒することをプラントンは既に認識していたという。現代の多くの民主主義国家が治安や長期失業、未熟練労働と闘っている。果たして、民主主義は最良の政治体制なのか?と問うている。本書には毎日1つの課題という割合で一週間にわたり高校生やまたその父兄が哲学することを目的に書かれたものだ。
その七つの題目を月曜日から順に挙げると、熟考することは我々を幸せにするか?法律は守るべきなのか?どうして美が我々を感動させるのか?神は信ずべきものか?民主主義は最高の政治体制なのか?どのように死を準備するのか?といった具合である。