7月11日、シリアのバッシャール・アサド大統領の体制支持者が首都ダマスカスのフランスと米国大使館を襲った。これは米と仏の両大使がアサド体制の退陣を要求する反体制派を3日前にハマを訪問して支持した後に起きた事件だ。仏外務省ではフランス大使館敷地内部には侵入がなかったといっている。米大使館には侵入があったといっている。ベルナール・バレオ仏外務省スポークスマンは何も被害はなく「これはおしまいだ」といって問題はなにもなかったようすだが、現地のフランス大使館のガードマンは侵入しようとする者たちを押し返すのに空砲を撃った。3人のガードマンが負傷したという。
フランス大使エリック・シュバリエ氏と米のロベルト・フォード大使は7、8日にハマを訪問して町へのアサド体制の凋落を要求するデモを支持する連帯を表明していたことで報復されたとみれれている。
米国大使館の責任者の一人はシリア政府の反応は緩慢で不十分だと答えている。
シリア政府はこの両国のハマ訪問を抗議していて、10日には、北部トルコ国境よりのアレッポにあるフランスの領事館と首都ダマスカスの大使館前でアサド体制支持者たちによる集会があった。そこでの罵倒する侮蔑の言葉がとがめられ、パリ在のシリア大使が呼ばれ抗議の注意をうけていた。
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