2011年10月5日水曜日

「デキシア」仏・ベルギー銀行「破産寸前」、1兆6千億損失、ドミノも予測

ギリシャの金融破産であおりを受けた仏・ベルギー銀行の大手デキシアは、-37%の株価が前日比で下落したとフランス国営放送テレビA2は4日、夜20時のニュースは伝えている。損失は1兆円から1兆6千億円と見られる。4日、仏・ベルギー政府の財務相はデキシアへ介入と保護をルクセンブルグで宣言したが、株主はデキシアの解体を準備しているものと見られる。大手銀行へのドミノの危険性も完全には否定されてはいない。

9月18日の仏民放テレビTF1ではフランス帰国後初めて国際通貨基金(IMF)前専務理事ドミニク・ストロスカーン氏が夕刻のニュース・スタジオに招待されて話をした時に、ギリシャの破産問題に関してコメントを求められて発言し、「財政危機のスピードに政治が追いつかないことが問題なのだ」と政策の不備を指摘している。


10月1日、サルコジ大統領はギリシャを最後まで救うのだと国民の感情を喚起させて発言し、ギリシャが破産するときは欧米諸国が破産する時だと熱弁をふるって2012年大統領選挙の得点を稼ごうとしているようだが、国際経済に詳しいストロスカーン氏の諫言は耳に入らないのか参考にはしたくないようだ。


今後の欧州での財政危機をめぐる会議も後手、後手になって、財政破産へのスピードには追いつかないと見たほうがよいのかもしれない。しかしながら政治と経済の関係だが、ルクセンブルグのジャンクロード・トリッシェECB(欧州中銀)総裁は、経済の動きは人によるのだと発言していることの帰結を見てみたい。

【参考記事】





http://youtu.be/dYjxJRDH0T4