2012年4月2日月曜日

ベタンクールの管財人ド・マイストル拘置で サルコジの2007年大統領選挙資金援助に大疑惑開示 バイル議長が指摘

3月31日、2012年の大統領選挙候補者フランソワ・バイル民主運動(モデム)議長は、2007年の大統領選挙でサルコジ氏がフランスの大資産家リリアン・ベタンクール氏からパトリック・ド・マイストル氏を介して政治資金を受けたとされる問題で、 マイストル氏 によるベタンクール氏(89歳)の精神的脆弱性を狙った犯罪として ド・マイストル氏が一週間前に禁錮され、その後の3月30日にド・マイストル氏はボルドー近郊のグラデェニアン刑務所に拘留された。これは大きな疑惑と不安を開示したことになるとバイル議長は、大統領選挙演説で訪問中のコルシカ島のバスチアで発言した。

ド・マイストル氏は、当時のベタンクールの個人財産管理会社クリメーン社に前財務大臣ブルト氏の妻フローランスさんを入社させている。この一週間来、サルコジ大統領とベタンクールとド・マイストルとの関係を話題にするラジオ報道が聞けない状態だ。しかしこの疑惑が再度、司法問題として持ち上がってきたことを左派系の週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールfr.は3月25日の日曜新聞(JDD)の第20頁の紙面を取り上げて指摘している。

そこではスイスの銀行から金を引き出しパリに現金をもたらす一種の銀行手形交換補償という不法渡し屋システムに類似したベタンクール・システムであったことが調査官によって開示されたと書かれている。この方法を2007年に作り出したアンドレ・ベッタンクール氏と婦人のリリアン氏とはスイス銀行から現金80万ユーロ(約 円)を4月26日に両者がそれぞて引き出している。


2008年にはそれぞれ100万ユーロ(約 円)を持ち出した。2009年には3度の引き出して40万ユーロ(約 円)、3年間に400万ユーロ(約 円)の現金をスイス銀行から違法にもちだしていたことがわかった。

タンクール氏からの政治資金が、ド・マイストル氏を介して国民運動連合(UMP)の会計係りで財務大臣であったブルト氏がベッタンクール邸訪問時に現金が手渡され、たことが問題になっている。バイル議長はこのフランスの民主主主義の不信の陰を払拭しなけらばならないといっている。

ボルドー裁判所予審判事のジャン・ミッシェル・ジャンティ氏は特に2007年という年のサルコジ氏の大統領選挙との関係を注視している。

ド・マイストル氏とエリック・ブルト元国民運動連合(UMP)会計係りが最初に出会ったのは2007年の1月19日の朝8時30分で、2007年の大統領選挙候補者であったニコラ・サルコジのパリ第10区にあった選管本部付近のカフェであったとジャンティ予審判事は書いている。それはこの当時にサルコジ内務相が住むヌィーイ市にあったベタンクール邸を訪問している可能性があるからでこの時が第一次の大統領選挙政治援助資金の手渡しだと見られているわけで、これには今後の調査による裏づけが待たれるところだ。

日曜新聞(JDD)は続けて、2007年の最初の現金手渡しは2月5日であって、これは2度目のカフェでの両者の会見となった2007年2月7日の2日前になると同予審判事は強調している。スイスからの現金の到来日との関係が接近していることが重要だという。


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【参考記事】
http://tempsreel.nouvelobs.com/le-reveil-politique/20120326.OBS4557/le-reveil-politique-de-maistre-woerth-et-le-silence-de-sarkozy.html

De Maistre, Woerth et le silence de Sarkozy


De Maistre écroué pour le financement de l’UMP