2012年4月16日月曜日

メディアの写す仏大統領選挙集会、オランドはバンセーヌ城前、サルコジはコンコルド広場

バンセーヌの城の前庭での集会模様(写真はリベラション紙fr.掲載)
15日曇天の日曜日フランソワ・オランド社会党大統領候補はパリの東のバンセーヌの城の前の広場で10万人を集めて大集会を行った。ベルギーのル・ソワール(lesoir.be)紙は既に開始されたサルコジ大統領のパリ市内コンコルド広場での会合と対比させて、まだ準備中のオランド氏のバンセーヌでの集会を小規模に映し出している。


コンコルド広場での集会模様(写真はパリジャン紙fr.掲載)
しかし14日夜のフランス国営放送テレビA2はロラン・ドラウース氏が報道担当であったが、コンコルド広場での集会は旗が人よりも多いことを写しだしている。同時に写されたオランド氏のバンセーヌ集会の模様は上のリベラション紙の写真のようには人が集まってなく受け止められるA2の放映のされ方だった。

【参考記事】

Hollande : « Rien ne nous arrêtera »


Des meetings en rafale

http://www.liberation.fr/politiques/2012/04/15/des-meetings-en-rafale_811854#s1


メディアパート(Mediapart)連載の「パリジィアン・リベレ」だが、非常に面白いことに上掲載のパリジャン紙fr.のコンコルド広場の写真では右側テントが見えているが、そのテントの中の舞台はどうなっていたかはわからない。このメディアパートの写真ではそれが良くわかる。これは大変な報道で、記事のタイトルにもあるように「コンコルド広場はダンボール紙」でできていたという皮肉である。事実、この演壇は仮想の人工的な光と風景画で演出されていたわけだ。これに加えてテレビでの放映は舞台の書かれたコンコルド広場の絵と実際の現場のコンコルド広場とをダブらせて合成して写していることがさらに現実と仮想(草)空間を分らなく、誤魔化しているのではないかと見られることだ。メディアパートのこの企画はおもしろかった。