仏大統領選挙第1次投票で3位であった極右派の国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペンの支持票を獲得しようとして、最近のサルコジ候補の選挙運動が右傾化しているのが話題になっている。5月1日、マリーヌ・ル・ペンの講演では第2次投票で特に彼女の支持者にサルコジを指示する発言を出さなかった。右派系の票の流れが気にかかっていた。調査会社LH2が左派系の週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールのためにおこなった世論調査がでた。これは5月6日の仏大統領選挙第2次投票へ向かってのサルコジ候補の選挙運動のあり方を調査したものだ。サルコジは極度に右傾化していると答えたフランスは38%もいることがわかった。そんなには右傾化してはいないと答えた者は9%しかいなかった。また、15%が最適なものであると答えている。
サルコジを支持する国民運動連合(UMP)の有権者側を見てみると、大統領の選挙運動のあり方を極度に右傾化したものだと判断するものは13%しかいなかった。77%が最適だとしている。
フランソワ・オランド社会党大統領候補を支持する左派系の国民では68%が極度に右傾化しているとサルコジの選挙運動を判断している。これは驚くにあたらないと左派系の週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールfr.ではいっている。最適だとする者は22%いた。極度に右傾化したものではないと答えた者は7%であった。
調査は電話で4月27日から28日にかけてフランス人の成人958人をサンプルに調査したもの。
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