2012年4月29日日曜日

リビア公文書記録に サルコジ仏大統領選挙資金で独裁者カダフィが50億円拠出決定


La note signée Moussa Koussa. Cliquez sur l'image pour l'agrandir.

 2006年12月10日付けのリビア政府の公式文書には、独裁者カダフィ体制が5000万ユーロ(約50億円)をサルコジのために2007年の仏大統領選挙資金に当てる事を決定したという記録がある。これはリビアの秘密情報局部長のムッサ・クッサ(Moussa Koussa)文書で、カダフィの官房長官バシィ・サレハ(Bachir Saleh)氏に秘密裏に供出することを許可したもので、インターネット新聞のメディアパート(Mediapart)社が28日に発表した。28日夜20時のフランス国営放送テレビA2でも報道されている。


 クッサ氏文書は、レ バノン人でカラチへの仏潜水艦売り込みの還流(違法)のコミッション問題でもっか取調べ中のジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏とブリス・オルトフー前内相(移民相)が関係したとされる仏政府武器取り引きの違法の還流コミッション事件を側面から裏付けることにもなる。

 カラチ事件ではエドガー・バラデュー元仏首相の大統領選挙運動(サルコジ氏は当時は財務相でバラデューのスポークスマン)献金疑惑であったが、クッサ文書は独裁者カダフィ体制側との間でなされた仏国家事業を介しての、サルコジ氏への2007年の大統領運動資金の準備がなされた証拠の一つとなるからだ。


Kadhafi et Sarkozy en décembre 2007.

2007年12月に独裁者カダフィ大佐をサルコジが国賓としてパリに招待した。
http://www.mediapart.fr/journal/france/280412/libye-l-urgence-d-une-enquete-officielle?page_article=3


http://www.mediapart.fr/journal/international/280412/sarkozy-kadhafi-la-preuve-du-financement


【参考記事】

Sarkozy-Kadhafi : la preuve du financement