2012年5月14日月曜日

サルコジが原発基地建設を独裁者カダフィに電話で提案 メディアパートが会話記録を暴露

2007年ニコラ・サルコジは仏大統領選挙当選直後にほとんど無条件でリビアの独裁者 アマル・ カダフィに原発基地と武器の提供協力を申し出ていたことが、仏インターネット新聞のメディアパートの5月11日の資料開示で暴露された。資料はサルコジとカダフィとの電話会話の記録で日付は2007年5月28日にリビア政府によって書かれたものだ。

サルコジ大統領、私はあなたと電話で話せることを喜んでいます。そして私はあなたが機会を与えてくれた約束を忘れていません。私はあなたの分析のすばらしい質を最良の思い出として記憶にとどめている。まったくあなたはリーダーと呼ばわれるにふさわしい人物です。

私の大統領選挙の勝利を祝ったあなたの手紙には大変に感動しました。そして私は我々の関係に新しい局面が提供されるのを希望します。例えば原発エネルギーがそれで、もしあなたが許諾するならば、自分はこの件に関し研究する専門家を直ぐに送る準備ができている、そして「防衛部門に関しても」、我々はリビアと具体的に仕事ができることを喜んでいるとサルコジはその会話のなかで言っている。

両者の会話の中で、サルコジは詳しい問題に関し自分と話し合うことのできる人物はバッシィなのか大臣なのかとカダフィ大佐に質問している。これに対しカダフィは、バッシィはフランス語が話せるので直接に彼と話すことが可能だとサルコジに答え、サルコジはそれなら彼と会って決めるといっている。

サルコジはこれまで原発基地をカダフィに売ることなど問題外であると公には否定してきていた。

メディアパートの暴露によると、サルコジはカダフィ大佐からブルガリアの看護婦5人とパレスチナ人医師1人を一人当たり100万ドルで解放することになるが、この話しをカダフィとの電話でしていることである。この2007年のサルコジの前妻セシリアによる快挙は仏外務省が金を欧州議会に立て替えることでなされたものだが、クロード・ゲアン内相(前エリゼ大統領官邸書記総監)やチュニジア仏大使に任命されたサルコジ・ボーイと称されるボワロンらによって下準備されたものだとされる。

バッシィはカダフィの側近でバッシィ・サレハといって元カダフィの官房局長を努めていてフランスのクロード・ゲアン内相からフランス滞在許可が出されたが、セネガルに逃亡した。

【参考記事】

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