2012年9月28日金曜日

スクァルシニ仏国内秘密情報局長の介入したメラ事件に バルツ内相が乗り出す

今週、ベルナール・スクァルシニ仏国内秘密情報局(DCRI)長は同氏が指揮したメラ事件に関してパリ裁判所の判事に取調べをうけたことを認めたと、26日のレックスプレス誌が明かした。スクァルシニ氏とニコラ・サルコジ前大統領はメラ事件の遺族から訴えられている。フランスは社会党政権になったためにこれまでの国家防衛機密の開示が進むが、この問題でマニュエル・バルツ内相が乗り出すという。

メラ青年が以前からアルカイダと接触がありアフガニスタンやパキスタンでテロの訓練を受けていたことがわかっていたのだから、トールーズとモントーバンで起こした連続スクーター殺害事件を未然に防止できたはずとして政府は予防を怠ったのだと訴え出ている。

メラ事件は連日テレビなどメデアが大きく騒ぎ、仏大統領選挙の最中でもありサルコジ氏が批判するイスラム移民とこのメラ青年はひったりと重なった。このテロ事件は右派系の票をさらうのには格好の反移民の材料であった。

これがなぜ前からわかっているメラ青年の素性がこの時になって問題視されたのかがまだ問われてない。スクァルシニ氏への尋問では同氏はメラ青年の過去のアルカイダとの繋がりは連続殺害事件の後になってから知らされたので、事件の前には知らなかったのだと主張している。この点が以前にDCRI幹部が証言したことと食い違っている。