2013年3月21日木曜日

スイス隠し口座を「メディアパート」が暴露 仏財務大臣辞任

ジェローム・カイザック仏財務大臣は予審調査が2ヵ月前から始まっていたが、19日に司法調査の決定がパリ刑事から報道されるとその2時間後にオランド仏大統領に辞任を提出し受理された。これは大臣の不文律の慣行で裁判問題になった場合には辞任するというものでカイザック大臣の辞任の新しい解釈としてルモンド紙frが報道している。財務大臣はインターネット新聞のメディアパート(Mediapart)がスイスやシンガポールに税金逃れの隠し口座をもっていることを証明するカセット録音を4ヶ月前に発表したものでその資金洗浄が問われていた。しかし金の出所は詳しくわかってないままだ。同大臣は現在もメディアパートの主張を否定し続けている。これに対し、セシル・デュフロ環境相は「メディアパート」による仕事をプレスの自由として尊厳しなければならないとしながら、もしカイザック氏が潔白ならどうしてあのように振舞う必要があるのかと疑問を提出している。
1992年に都市相であったベルナール・タピが東芝事件で検査された時に辞任されている。このベルゴボア社会党首相の規範を次期首相であったエドガー・バラデュー元仏首相も採用し多くの大臣が辞任した。ルモンド紙frは1994年のアラン・カリニョン相、ジェラー・ロンゲ大臣、ミシェル・ルサン大臣をあげている。



1999年にはドミニク・ストロスカーン経済相がリヨネル・ジョスパン首相に辞任されている。ラファラン首相は2004年にピエール・ベディエ国家書記官を辞任させている。サルコジ前大統領時代にはこの慣行が変更されてケース・バイ・ケースになった。リリアン・ベッタンクール事件で容疑のかかったエリック・ブルト元財務相2010年の修正内閣で残った。ジョルジュ・トロン国家書記官は性犯罪容疑で訴えられていたがこれは辞任させられている。

カイザック氏の後釜には欧州問題相のベルナール・カズヌーブ相が就任する。この問題は裏に大きな広がりがあると見られていて今後はそのパズル解明に調査が開始される。


http://franettese.blogspot.fr/2013/01/blog-post_13.html

【参考記事】

http://www.mediapart.fr/journal/france/190313/cahuzac-hollande-lache-sa-piece-maitresse