2013年3月14日木曜日

仏外相 シリア反体制派への武器供出と武装化を提言

明日15日でシリア革命2周年を迎える。その日を前に、フランスのロラン・ファビウス外相は14日朝に仏国営ラジオ・フランス・アンフォのラファエル・ドイチマンさんのマイクの前に出演し、シリア反体制派を支援して彼らへの武器調達と武装化を可能にすべきであると話した。ロシアやイランは武器をアサド体制に渡しているのにシリアへの欧州側の経済制裁包囲策(アンバルゴ)があるために反体制派へ闘う武器が供出されないで抗戦できないでいる。これはアンバランスで受け入れられないものだというのである。
すでにシリアではこれまでに7万人以上が死亡していて100万人以上の難民がでているとファビウス外相は指摘した。できるだけ早く、3月末ごろまでに欧州議会が経済制裁包囲網の解除を決定しない場合には、英仏は国家主権の名においてこれを解除し武器供出を可能にすると発言した。
一方、昨日、ロシア外相が訪問先のロンドンで、「反体制派への武器供出は国際法違反になるのではとの発言をしているが?」とのドイチマンさんの質問には、「ロシアとイランはバッシャール・アサドに武器を供出している。アサドには提供できるが反政府派が防戦できないというのはおかしい」と話した。アサドが安心していられるのは国際社会が武器の供出をアンバルゴで停止させているためだと指摘した。

しかし戦争が武器の均衡問題であるのならシリアの戦争を禁止させない限り戦闘は続き市民の血は流れ続けるにちがいない。戦争を絶対に許さない人権が西欧には確立されてない人を殺すことの禁止が宗教でも道徳でも十字軍の昔から承認されていて、それがサタンであるならば殺害してよいという救いのない貧困な思想が今も続いている。