2013年3月14日木曜日

経済包囲網の即刻解除を主張し 英仏はシリア反体制派に武器供出を宣言

ロラン・ファビウス 外相 (Laurent Fabius : Affaires étrangères )は英仏は次の欧州議会でシリア反体制派側に武器を供出することを要求すると14日朝に宣言し仏国営ラジオ・フランス・アンフォが伝えた。8時41分(日本時間17時41分)のパリジャン紙fr.によると英国とフランスはシリア政府が市民に向って弾圧を加えてから2年が過ぎて一向に解決の道が見出せないでいる現状ではたとえ欧州議会が合意しなくても、武器をシリア反体制側に供出すると話している。
英国側は欧州がシリア反体制派がより闘い易くするためにシリアの経済包囲を解くべきであると宣言。欧州がこの方策を解除しなければ英仏両国は国家主権の名において武器供出を決定するといっている。

国連によると2011年3月15日に始まったシリアのバッシャール・アサド大統領による市民弾圧で既に7万人が死亡しているという。政治的な解決策としてはこれが最後のものだとロラン・ファビウス外相は発言した。ロシアやイランがアサド側に武器を自由に渡していることを考えるとバランスが取れてないというのである。ファビウス外相の方策ではたして戦争を止めさせることができるのか、さらなる戦争の激化と殺害を招くことにならないか心配される。

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