2013年6月29日土曜日

ボルドー検事はサルコジ氏の「不起訴処分」を請求 エリゼ官邸疑惑のタピ氏は「起訴」


28日ベッタンクール事件で、ボルドーの検事側はニコラ・サルコジ氏とエリック・ブルト元財務相、及び実業家ステファン・クールビ氏、パスカル・ウィルヘルム弁護士らには都合が良い「訴えに根拠無し」の不起訴処分の請求を提出すると宣言した。しかし写真家のフランソワ・マリ・バニエ氏と管財人パトリス・ド・マイストル氏に関しては軽罪裁判所への審査を請求した。

 写真家のバニエ氏はベッタンクールさん宅に出入りして婦人から多くの小遣いをもらっていた。ベッタンクールさんの財産管理会社(クリメーン社)責任者であるド・マイストル氏はブルト氏からフランスの勲章を貰って自分の妻フローランスさんが同社に就職できた返礼をしたとされている。ベッタンクール事件では現金をブルト氏から受け取った人物とされていた。

 サルコジ氏自身もベッタンクール婦人宅を何度か訪問している。ベッタンクールさんの会計士であったクレール・チブーさんがブルト氏らに金を渡すためド・マイストル氏から指示されて、パリの凱旋門の近くの銀行へ現金を引き出したとボルドー裁判所のジャン・ミッシェル・ジャンティ判事の前で証言していた。

 今回のボルドー検事の要請はサルコジ前大統領周辺からベッタンクール事件の焦点をそらすものとなっている。

 事件を担当している3人の予審判事ジャン・ミッシェル・ジャンティ判事はピストルの弾が入った封筒が送られて脅迫されたりしている。

 サルコジ前大統領側からは同判事と予審調査の医者ソフィ・グロンブさんとの関係が友人であって公正に調査されてないとして仏最高裁判所に再審査の申請がなされたが、仏最高裁判所側では裁く権限がないとして撤回されていた。



 一方、タピ事件を有利にする私設仲裁裁判を組織化したといわれる事件では、これを担当した元ベルサイユ高等裁判所の総長を務めたピエール・エストゥップ(Pierre Estoup)判事が担当。エストゥップ判事はタピ氏とは実は知り合いであったことがわかった。その証拠が同判事へ送られた本の献辞の中に、以前に別件裁判で助けてもらった返礼が書かれていたからだ。

タピ氏も元ベルサイユ高等裁判所の総長を務めたピエール・エストゥップ(Pierre Estoup)判事も両者が知り合いであったことを隠し否定していたことが現在わかっている。

 そのためにタピ氏の受け取った賠償金4億ユーロ(約520億円)は、経済相で現国際通貨基金(IMF)総裁クリスティーヌ・ラガルド氏だけでなくサルコジ前大統領を引き込む国家的な指示系列の中で仲裁裁判が行なわれたという疑惑が浮かび上がってきた。タピ氏は28日96時間にわたる拘置を終えたが、午後直ぐに財政面の疑惑で再び予審判事によって起訴された。

 タピの受け取った賠償金4億ユーロ(約520億円)以上の金はフランス国の税金であった。これをタピ氏が返済ができるのかが騒がれている。


【参考記事】



仏国営ラジオ・フランス・アンフォ

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