2013年9月2日月曜日

アサドの化学兵器使用制止の一撃が必要 エリザベット・ギグー元仏法相



元法務大臣エリザベット・ギグー衆議院外交問題委員議長は9月2日朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)に出演し、現在問題になっているフランスのシリア軍事介入で攻撃を仏議会の投票で承認するのには反対であると意見を述べた。
Elisabeth Guigou contre un vote du Parlement par FranceInfo

  またそれは軍事攻撃ではなくて、アサドの化学兵器使用を制止するための一撃であるとジャーナリストの指摘を糾している。政治的な解決と共にシリア制裁の一撃が必要なのだと考えると言っている。フランスだけではシリア介入はできないということだと見解を披露。シリア介入を米議会が票決しオバマが説得できたとして、一撃を加えることで化学兵器使用をストップさせることができるとギグー氏は考える。その後は大事な事はシリアの政治的危機からの脱出計画をはかることで、9月5日6日のG20ではプーチン大統領はロシアの利益のためにもシリアの化学兵器使用を続けさせておくべきではないと主張した。政治的な解決と共にシリア制裁の一撃が必要だと考えると語っている。

 市民1400人が死亡し子供は400人以上が死亡している恐ろしいものである。今回が初めてではない我々はすでに去年の4月にも化学兵器使用の証拠を握っている。これをロラン・ファビウス外相は1月に公表している。ジャン・マルク・アイロー仏首相が今日の午後に議員に公表する化学兵器使用の資料から1925年から化学兵器の使用は禁止されているもので90年ほども前に決まっている。シリアはその当時にこの禁止にサインしている。もし制止の一撃をくわえなければ独裁者は化学兵器をなんの処罰の恐れもなく使用し続ける。集団的な安全、フランスの安全が最終的には中心にある。

 
 おそらくそうであっても、これは政治学者のテーマである。これまでの多数派は少なくとも10回ほどあった仏の軍事介入に議会承認を求めたことは一つもない。あったのはミッテラン元大統領が1991年に議会に承認を求めているだけである。サルコジ前大統領のリビア空爆やアフガニスタン攻撃でも議会に承認を求めていなかったとギグー衆議院外交問題委員議長は語った。

-シリアの市民はわかるが、どうしてフランスなのか?

 それはマリなどで見てきたようにこの地域で起きたことと同じく我々のフランスや欧州での安全と同じであるからだ。

-誘拐とかテロの危険性があるというのか?

誘拐はすでにあった。ジャーナリストがその地で誘拐されている。集団的安全のために化学兵器増殖をストップさせる一撃が必要だ。

-ストップの一撃を加えるということはフランス軍によるシリア攻撃を意味するのか?

 まずフランスは一国で軍事介入はできないと思う。連合軍が必要だ。特に国連安保理や国連は機能が停止しているので、軍事介入の正当性をつくるためにより広い連合体が必要だ。米国や欧州やアラブ連盟などの支持である。目標を明快に決めなければならない。それはアサドの化学兵器使用を止めさせることである。この独裁者を追い出し権力追放を狙ったものではない。そうすればできるはずだ。

-目的はなにか?別な言い方で質問すると、その一撃を加えることでシリア体制がこれまで数ヶ月に渡ってやってきたことを制止できると考えるのか?110000人が死んでいる。

 悪者はどうしようもない。後でどうなるか。誰もどうしようもない。この独裁者が化学兵器をまた使うし、独裁者は他にもいる。許されていると思えば使うようになる。悪者はどうしようもない。

-フランスは市民の議会も意見が分かれている。オランド仏大統領は議会承認は義務ではないと言っているが、多くの議員が議会承認の投票を要求してきている。あなたは投票を組織することをどう考えるか?

フランスにとってこの問題は事情が複雑であり決断は簡単ではない。私は基本を守ることが大事だと考える。基本というのは憲法である。35条である。それは大統領は議会の決議に従う義務はないということであ、またその為の討議を組織しなくてもよいというものです。デバもいらないということです。仏憲はデバがあっても投票を帰結していないとしているし、デバを組織する必要もないとしている。大統領はいつでも49条第1章によって政府の責任に介入ができる。50条第1章では・・・、私はそれが政治的利益だとは思わない・・・というのは・・・

-政治的利益とは何ですか?週末の総ての反応をあなたは知っているでしょう。これは左右の政治的な主題であって・・・

 シリアでの市民殺害の化学兵器はシリア体制だけが使ったものである。それが今日議員に配布したシリア情報には書かれている。明日4日にはこれを参考に議員は明快な態度を決める大事な日となる。その後9日の米議会がどうするかを見ることになる。

 しかしながら、もし米国議会が軍事介入をしないことを投票で決めたからといって、投票の結果は意味のあるものではないと思う。多数派によって決まるが、それでフランスが軍事介入をしなければならない義務はない。そのような考えは馬鹿げていて意味がない。法律的にも政治的にも意味がないものだと答えた。

 -貴方の衆議院外交問題委員議長という立場から数日後に外国への介入があることを意識したか?

【参考記事】

Syrie : Elisabeth Guigou résolument contre un vote du Parlement

LE LUNDI 2 SEPTEMBRE 2013 À 08:20