2013年9月2日月曜日

オランド仏大統領 仏の孤独な冒険を危惧しだす 米議会の結論を待つべきか

 オランド仏大統領の側近は米議会の結論が出るのを待つべきだとしている。そうでないとフランスが孤独な冒険を始めることになるからだと危惧する意見がでている。ジャン・マルク・アイロー仏首相は国会議員に仏政府の所持するシリア体制市民虐殺の化学兵器情報をすべて提供したいと考えている。このことはフランスのシリア介入前において反対派の投票組織化を強化させることを拒否することにはならいないと首相官邸では言っている。例えばそれはキャメロン英首相がしたことであり、オバマ米大統領が9月9日にしようとしていることだという。だからといってフランスは英米からの制度的感染はないと釘を打ってはいる。
 
 しかしながらアサド体制が市民の大殺戮を開始する時点で国際社会はこれを制止しなかった流れの背後には今の国際政治を支配する政治行動の意図となんら変わらない自国の国益と安泰がある。そこにはシリアの市民の人権を尊厳しそれを優先する思想は弱いからだ。オランド大統領の前任者サルコジ前大統領時代にはシリアのアサドは自国民への虐殺を始めていたがサルコジの友人であった。

 今後フランスのオランドがシリアの独裁者と友好を続けるとしたらフランス共和国の真価は地に落ちることになる。フランスが独自で孤独な中であってもこの価値をどう守り続けられるかどうかだ。フランスはシリアを叩けるだけの強力な武器を持ってないとしても、オランドの真価が試されるのはこの反人権者アサドを叩くことをどこまでも主張し続けてゆくことにある。

 
【参考記事】