2013年11月12日火曜日

ポランスキー釈放後、スイスのジュネーブ湖畔で初の記者会見

「ローズマリーの赤ちゃん」 「死刑台のメロディ」の 映画監督で知られるロマン・ポランスキー氏(76歳)はスイス裁判所の12日の釈放宣言で以来クシュタット山荘から姿を消していたが、17日に釈放後初めてジュネーブ湖東端のモントルーに姿を現し記者会見した。(本文の初出 /公開日時: 2010年7月18日 @ 17:45   )

ポランスキー氏はやつれた声で、「9ヶ月の長い間にわたり、激励のメッセージを絶え間なく送って自分を支援してくれた総ての人々に感謝する」と述べた。また「逮捕された時に自分は、有名人としての扱いをうけなかったのは理解しがたい」とも述べている。「現在、何をしてよいかわからないが、いまのところ私は自由になって幸せだ。」 と語った。しかしアメリカ国務省スポークスマンのP.J.クロウレイ氏は、「13歳の少女に麻薬を使って強姦したことはアメリカでは犯罪になる」として、スイス判決とは意見を事にしている。ロサンゼルス裁判所は裁判管轄を崩さない姿勢だ。

ロマン・ポランスキー氏は、昨年の9月に少女淫行(いんこう)犯として問われチューリヒで逮捕された。同氏がバカンスに使用していたクシュタートの豪華山荘(モントルーからは東に30キロの山間部の町)に7ヶ月間にわたって、足に監視用電子ブレスレットを付けられ住居指定の拘束を受けていた。モントルーへは、ジャズ祭に参加する妻を見るためにきていた。

7月12日14時ごろスイスの裁判所がアメリカ側の要求していた身柄の移送を拒否宣言したために、 「完全に自由になったのだ」として、フランスの国営放送などのメディアではその点が強調されて伝えられている。と同時に一方で、アメリカ側ではそれを受け入れてないことも一部のメディアでは報告している。足の監視用電子ブレスレットを解かれたが、本当の自由はまだポランスキー氏には遠いようだ。