16日から17日にかけてフランスのブロワ近くのサンテェニャン(ロワール・エ・シェール県)で「旅の人々」とよばれるジタンの青年が警察の発砲で死亡したが、その後で18日に同市のパン屋や警察を襲うジタンの抗議行動がつづいている。抗議行動は近くのオンザンの町でも市の結婚式場や路上駐車の自動車が数台18日から19日にかけて焼かれている。青年の死亡と引き続くこれらの事件とは関係があるとみられている。もっか300人の警察が出動して鎮静にあたっている。事件の起こりは交通尋問の検問所で2人の警察の停止命令に従って一旦止まった車が、急に動き出した。失踪するとみた警察が最新式のピストルで弾を二発撃った。弾が命中して22歳の青年が死亡した事件だ。後ろから警察の車で追跡されている最中だったと警察の幹部は説明している。(本文の初出 /公開日時: 2010年7月19日 @ 3:58 )
18日、警察に射殺された青年を支持する旅の人々は、「真実が知りたい」、「我々は兎ではない」、「我々はみんなと同じように地上に生きる権利がある」といって怒っており、50人ほどが町の太い並木を根本から伐採して抗議している。住民3400人のサンテェニャン市長のジャン・ミッシェル・ビロン氏は「昨夜のような事件は希望しない。亡くなった青年の家族の追悼式がうまくいくよう祈っている」と語った。
ブリス・オルトフゥ内務大臣は19日の夕刻には現地に到着すると報道された。法務大臣は先週に起こったグルノーブルでの警察の撃った弾で死亡した青年を支持する抗議暴動でも現地を訪れている。「急いで対処するとは、今すぐということだ」と宣言した。しかし、現地には数分間しかいなかったと伝えられている。