2013年11月11日月曜日

ギリシャでジャーナリストが殺害、過激派の組織的犯行説へ

19日、ギリシャ人ジャーナリストのソクラテェス・グゥイオリアス氏(37歳)が自宅前で5時半ごろに殺害された。同氏はラジオ局「テーマ98.9」の局長で調査型ジューナリストでスキャンダルのスクープで多くの敵を作っていた。自宅はアテネの南東に位置するイオオポリス街にあり、用いられた銃器の弾道が以前に起きた事件と相似していることから、革命的分派である過激派の犯行ではないかと警察では見ている。本部をウィーンに持つ欧州安全保障協力機構(OSCE)はジャーナリストの殺害者を告訴し一刻も早く政府が調査を開始して裁判所で裁くよう要求した。(本文の初出 / 公開日時: 2010年7月20日 @ 8:44 )

現場からは20本ほどの薬莢(やっきょう)が見つかっていて、5時20分(GMT3時20分)頃に犯行があった。警察によると犯人達はグゥイオリアス氏の車が盗まれたといって外におびき出して撃ったと見ている。ギリシャ政府のスポークスマンのジョルジュ・ペタォチィス氏は、「卑怯な行為だ」、「民主主義と表現の自由には猿轡(ぐつわ)も脅迫もできない」と宣言し、政府は犯人を逮捕し裁判所に突き出すと付け加えた。

初当は過激派の犯行を考慮してなかったが、今は警察では殺人事件とみて特に計画的な犯罪の筋に固まってきているという。革命的過激派分子はギリシャでは2009年6月に警察署を襲い警官1人を殺している。また同年2月には機関銃により民放テレビ局アルター・テレビを襲ったが犠牲者はでなかった。前年からジャーナリストの皆殺しが宣言されていたという。