16日夜のフランス国営放送テレビA2のニュース終了後に、ダビッド・プジャダス氏の司会で14日オランド大統領が行なったエリゼ大統領官邸でのジャーナリストの質疑応答を含む演説に関し2部に分けてデバがあった。その第2部ではジャーナリストと政治家が参加した。司会は第1部に引き続きダビッド・プジャダス氏。ジャーナリストではナタリー・サン・クリックさん、ジスベール氏、クリストフ・バルビィエ氏、政治家ではサルコジ前大統領の原稿を書いていたアンリ・グゥエノ前大統領官邸エリゼ宮特別諮問官、オランド大統領の政治的な長年の同伴者であるステファン・ル・フォル氏、それと英国のジャーナリストの女性が参加した。
私の興味のあった所だけメモしておくと、ナタリー・サン・クリックさんというジャーナリストは大変に面白い人だということが今回初めてわかった。フランスでは私立の学校に行く子供と違って公立だとホモだとか離婚だとかを気にしなくなると話した。これは英国のジャーナリストがなぜフランスのジャーナリストはオランダが結婚してないことを問題にしないのかといった発言をしたことに対する答えだった。
英国ではジャーナリストは王室のゴシップ記事は書かないが、首相のそれは大きく取り上げる。フランスではそのような事にはあまり騒がないのであると、英米との違いなどの例を出しながらチャレンジャー誌編集長のジスベール氏は説明した。このナタリーさんやジスベール氏の意見に反対したのがエクスプレス誌編集長のバルビィエ氏と政治家グゥエノ氏だ。
バルビィエ氏はオランド大統領は政治に余り興味がないのではないか?今回の女性問題もオランド大統領のジグザグ作戦の一つなのではないか?との分析を出した。これにはル・フォル氏が一貫したオランド氏の政治への情熱を語って反論している。
グゥエノ氏はオランド社会党の「社会民主主義路線」をまだ自分の頭の中ででしか理解してないようだった。つまり政府と企業家との契約(コントラ)とは相互の信頼を基にしたものだ。見た目での原因と結果が異時的な時間的系列に従ってなされるのではなくて、実はそれらが共時的であるということがわかってないような発言をしている。
デバの最後に再度質問され自分の意見を求められた英国のジャーナリストは、フランス人の結婚観が英国と異なっていることが少し理解できたようで、笑われると思ったのか?もう自分の意見を再主張することはなかった。
しかし、ナタリーさんは今後オランド大統領が明確に話すことは必要だとしている。
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