宗教や思想の異なる人々が集まって仲良く暮らすために考えだされた政治的解決の現在では最良のものとして、フランスの共和国のライシテがあるわけです。その世界に誇れるフランス憲法の精神を、今度は中国で主張しなかったことはどういうことになるかというと、サルコジが金に眼が眩んでなのか?カダフィと手を握ってしまったように、マクロンが思想の部分で習近平に妥協してしまったということになってくるわけです。
そうすると実はそれは、フランスの民主主義の危機が近づいてきていることになるわけです。例え自分が不完全で貧人であったとしても、中国の国家主席に対してその誤りを言っていいのです。中国は出来ないが、フランスはできるのです。それがフランス共和制の憲法の凄いところなのです。相手の誤りを知っていながら糾さないということは、相手の誤りを承認したことになる。この歴史と伝統あるフランス共和国の精神を、マクロンは中国との経済取引に頭がいっぱいで眼が眩んで、忘れ棄てたのでしょうか。もうしそうだとすれば、マクロンはこのフランス共和国の仇であり、民主主義を死守する国民によって捨て去られるでしょう。(日本時間 10/01/2018;23:37)(仏時間 10/01/2018;15:37)