2014年1月17日金曜日

仏大富豪ダッソー氏側近が逃亡を指示 選挙買収フィルム撮影者殺人未遂事件で

 パリ南近郊都市のエッソンヌ県コルベイユ・エッソンヌの市長選挙で票を金で買収している現場を2012年末にフィルム撮影していた住民のファタ・オウ(Fatah Hou)氏を、2013年2月19日12時40分にピストルで3発撃った事件があった。この事件の直後21時頃にフランス第4番目の大富豪セルジュ・ダッソー(Serge Dassault)氏の片腕で当殺人未遂事件の容疑者であるユーネス・ブノウアラ(Younès Bounouara)という男に、ダッソー氏の側近が国外に逃げるよう指示していたことが、電話盗聴器録音の暴露でわかったと2014年1月7日のインターネット新聞のメディアパー社が報道。

ファタ・オウ氏はモッカハンディキャップの状態だ。フィガロ紙の社長でもあるダッソー氏はコルベイユ・エッソンヌ市の市長を1995年から2009年まで務めていた。票の買収に使われた金額は200万ユーロ(約2億6千円)近くで、レバノンから秘密裏に運ばれたものだとされている。

ユーネス・ブノウアラ氏は9ヶ月ほどアルジェリアのカビリィ(Kabylie)小村に隠れていたが、11月初めにフランスに戻ってきたところを殺人容疑で逮捕された。ユーネスは2000年ごろからダッソー氏やその後継者のジャヤン・ピエール・ベシュテール(Jean-Pierre Bechter)氏の選挙運動要員として働いていたことが住民から証言されている。

この問題でダッソー氏の機密開示が問題になって上院の小会議で12対13で否決された。社会党側の一人が棄権し一人が反対側に投票したためだ。誰が反対したのかはわかってない。

【参考記事】
Tentative d’assassinat : un proche de Dassault a conseillé le tireur en cavale
07 JANVIER 2014 |  PAR FABRICE ARFI ET MICHAËL HAJDENBERG ET PASCALE PASCARIELLO
http://www.mediapart.fr/journal/france/070114/tentative-d-assassinat-un-proche-de-dassault-conseille-le-tireur-en-cavale