スペインのカルフーで2人の旅行者夫婦を警備員が倉庫のような所で殴っているビデオが旅行者の子供によって撮影されていてこれが話題になっている。ビデオからは事情はわからないが1人の警備員が首元を取り押さえもう1人の警備員が激しいパンチで何度も殴っているというすさまじいもの。どんな理由であれこの種の暴力は絶対に許されない。警備員ともなれば普通の人間とは違い腕力などもあるだろう。しかしカルフーなどの公共的なスーパーマーケットでは警備員は店の品物の盗難だけでなく、市民の安全も監視しているはず。このような事件が人種差別を理由に警備員によって許されるのならば、スーパーマーケット内に市民を守る対警備員の警察官や市民警察を配備しなければならなくなるだろう。
録画ビデオのフィルムは、ボルドー地方に住むフランス人家族がスペインのヴァランス地方で新年を迎えるために旅行していて、カルフー・コマーシャル・センターを訪れた際に、そこの「カゼザ」会社の警備員によってアリスさんどジャン・ルイ・ノウド氏夫妻が盗難容疑で激しい暴力を受けたもの。夫婦の子供はその状況をスマートフォンで撮影していた。1人の警備員は指をかまれたらしく、この婦人の顔には唾がはきかけられている。
父親の方は首を絞められて気絶している様子であった。父親は肋骨が折れていた。婦人がセネガル人であったことから人種差別行為だとして夫婦は訴えている。
Espagne : un couple brutalisé par les vigiles d... par LeNouvelObservateur
警備員の言い分では夫婦は乾燥ソーセージ(3ユーロ約500円)を盗もうとしていたからだという。しかし監視カメラからは男性はケースを通り過ぎる前にその品物を戻したことがわかっているとスペイン紙エル・パイスは書いているという。
オブセルバトワール誌がカルフーに糾したところでは、2人の警備員は調査が終わるまで、「カゼザ」の仕事をしなくしたといっているという。スペインのカルフーでは警察の調査の結果を非常に気にしているとオブスでは書いている。
もし人種差別により人権が侵されているとすれば、警備員の質だけではないが、警備員の介入権限を法制化することをスペイン政府はもっか検討中でもあり、社会に大きな反響を呼ぶ事件となった。世界的なスーパーマーケットのカルフーで起こった事件は、場合によってはフランスや諸外国の事情によってはスーパーマーケット内に市民警察のような安全監視の導入も法律で考えるべきかもしれない。
【参考記事】