2014年2月6日木曜日

サルコジ前大統領が任命のパリ高等裁判所検事を トビラ法相は辞任を希望?







政治家暴露の専門週刊紙カナール・アンシュネや保守派の週刊誌バリュー・アクチュエル(Valeurs actuelles)によると、クリスチャン・トビラ法相はパリ高等裁判所判事のフランソワ・ファレッティ氏(64歳)の検事の職を解任したいということらしいとル・ポワン誌(Le Point.fr)は報道している。「バリュー・アクチュエル」によると、オランド大統領が選ばれた数ヶ月後に、ファレッティ氏が辞任ではなく常に継続したいとしていたポストをトビラ法務大臣が直接同氏に辞任の意向があるのかどうかを聞いたのだとル・ポワン誌はいっている。これに答え、トビラ法相は自分の部下が同氏に提案したとして、ファレッティ氏の主張を否定した。大統領が裁判所検事を任命することが不思議だ。


ファレッティ氏は定年まであと1年半なのでいずれにしてももうじき辞任しなければならなくなるという。

ファレッティ氏によると、自分を現政府に近い立場の人に代えたいようだと説明しているとル・ポワン誌ではいっている。

しかしパリ高等裁判所検事のファレッティ氏というのはベッタンクール事件で有名になったナンテール検事フッリップ・クーロワ氏などと同じくサルコジ前大統領によって任命された判事だと言われている。カナール・アンシュネ紙によると、ファレッティ氏はサルコジ政権の法務大臣から2010年1月27日に緊急に呼び出されて任命の希望を受けた人なのだとしている。

ファレッティ氏は、犯罪事件と恩赦の部長を担当し、リヨン検事総長と欧州裁判所長などを務めてきた。CSMの判断が無ければ辞任要求はできないのに、まだその審議さえしてないうちから解任の要求はできないとファレッティ氏はいっている。しかしクーロワ氏の時のように辞任の意見を法務大臣はCSMに提出することができる。サルコジ前大統領時代からのフランス政治における司法権介入が問題視されている。

【参考記事】
http://www.leparisien.fr/faits-divers/taubira-souhaite-limoger-le-procureur-general-de-paris-04-02-2014-3559229.phpVIDEO.Justice :
Taubira dément vouloir limoger le procureur général de Paris
http://www.lepoint.fr/societe/le-procureur-general-de-paris-limoge-par-christiane-taubira-04-02-2014-1787941_23.php
Taubira souhaite limoger le procureur général de Paris