2015年5月5日火曜日

ルペンFN名誉総裁「ペタン元帥時代が懐かしい」「ナチスのガス室は歴史の些細な場面」ネガショニスト発言でFN最高執行部が処罰

極右派系フロンナショナル(国民戦線FN)党の名誉総裁ジャン・マリ・ルペンの言い過ぎだとされる最近の発言を審議し処罰を加えるためにパリ西部ナンテールFNの最高執行機関本部に召集がかかった。ルペン氏はナチスの大虐殺(ジュノサイド)に手を貸した仏傀儡政権の「ペタン元帥の時代が懐かしい」などと懐古したり、「ナチスのガス室は歴史の些細な場面でしかなかった」などとネガショニストの発言をしていた。このことが同党のファシズム的性格の証拠だと批判を受けていた。


ルペンの娘のマリーヌ・ルペンFN総裁は、父親と袂を分かつために喧嘩をしてみせていたが、このほど父親の名誉総裁の地位を排除することにしたようだ。しかしFNからの除名はしないことにしたという。ルペン氏がFNの名前で発言することを禁止した模様だが、父親は逆にFNの総裁が自分と同じ名前なのは許されないと息巻いていてこれを聞き入れようとはしていない。

5月1日には、パリのオペラ座正面で、フェメン(femen)によるナチス第三帝国様式の横断幕で、カギ十字の代わりにFNの文字を置き換えてナチス党FNとして批判された。

ルペン氏は、移民排斥・人種差別主義を標榜してアウシュヴィッツ の収容所のガス室の存在を否定するネガショニストとして有名。

今回の親子の争いのように見える事件は、見方によってはルペン氏に代わり娘の秘書が管理するスイスの銀行に、金の延べ棒や金貨や大金が隠されていたことが暴露されたのを、煙に巻くためなの演技なのかもしれない。

Le président d'honneur est convoqué, lundi 4 mai, devant le bureau exécutif du Front national.
FRANCETVINFO.FR