2014年5月17日土曜日

カナダのウラン鉱山開発会社買収で 仏アレバ前総裁アンヌ・ロベルジョンさんを裁判

アレバ社の前経営責任者のアンヌ・ロベルジョン総裁とその夫のオリビエ・フリック氏はカナダのウラン鉱石開発会社を買収するためにフランス政府を欺く情報を流したことで、仏会計監査院の指示で予審検事は2007年に18億ユーロ(約2700億円)の莫大な値段でウラミン社を買った調査を開始していた。16日午後、のパリ仏最高裁判所でのアンヌ・ロベルジョンさんへの中心的な論議はフランス政府への誤れる偽装的・部分的な情報提供でウラミン社の買収を操作したというものだ。アンヌ・ローベルジョンさんの職業的秘密違反と隠蔽行為とを裁判するものでパリ大審院で裁判が開かれた。ローベルジョンさんは弁護士を通して今回の事件はすべて作られたモンタージュであって彼女の職業的名声を壊す為であると裁判の破棄を訴えた。
2007年にフランス原子力産業のリーダーであるアレバ社によってカナダのウラン鉱山開発会社ウラミン買収が進められたがフランスの国家事業であったこの買い付けで28億ユーロ(約4200億円)が煙となって消えてしまったという。この調査は国家財政検事(PNF)によって予備検査が進められていた事件をルモンド紙が暴露した。調査を指示したのは仏会計監査院だ。

判事はどうして(倒産同様のアルミン社を)アレバ社が18億ユーロ(約2700億円)の高額な値段で買い、しかも8億6500万ユーロ(約1300億円)のウラミン社の再設置費用が必要だという高い買い物をしたのか、その前になぜ決定権をもつ管理者が妥当な信頼できる要因をつかめなかったのかが理解できないと追求した。

その責任が集中しているのがアンヌ・ロベルジョン さんで、年度会計の公表の誤りと不正、誤魔化しの似せの情報を流したことなどが批判されている。彼女のワンマンな経営方法も指摘された。アレバには不透明な点が多いとルモンド紙では見ている。

結果的には、2011年12月12日になってしかウラミン株の内金として14億ユーロ(約2100億円)を支払う決定が監視諮問委員から出たが、これがアレバ社の長期に渡る財政負担になった。2011年3月11日の福島の原発基地事故以来ウラン価格は暴落してしまっていた。

2010年10月22日以後に、アレバの財政担当幹部の書類の中で18億ユーロの値段に関し「ウラミン周辺での不払いの危険性ある」と結論されていたにもかかわらず、どうして「資本投資に問題はない」とアンヌ・ローベルジョンさんは指示をだしたのか?ルモンド紙はアンヌ・ローベルジョンさんがウラミンの偽盗聴情報を手にしていたのではないかと付け加えている。またルモンド紙は裁判所が長い時間をかけていたことを残念がっている。

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【参考記事】

http://www.lemonde.fr/societe/article/2014/05/16/rachat-d-uramin-comment-areva-a-dupe-l-etat_4419818_3224.html