2014年10月2日木曜日

カダフィとサルコジの2005年の初会談 33億円贈与の疑惑の鍵を握るセヌシィ発言

リビアの凋落後にモーリタニアからリビアに引き渡されて監禁されているアブダラ・セヌシィ(Abdallah Senoussi)はリビアの独裁者カダフィ体制が2012年のサルコジの仏大統領選挙運動資金2200万ユーロ(約33億円)を贈与したとされる疑惑の鍵を握る人物とされているカダフィの最側近の一人だ。サルコジがリビアを訪問して2005年10月6日に独裁者カダフィと対談したのが両者の初の会談であった。この時に同行した武器商人のジアッド・タケイジィン(Ziad Takieddine)は二人は何を話したのかとアブダラ・セヌシィとブリーフィングしている。セヌシィはタケイジィンにいったいフランスの大統領選挙にはいくらかかるのかと直接質問をしてきた。タケイジィンはどうしてそんな質問をするのか?と問い返すと。セヌシィは「あなたの友達はリダーに選挙資金の援助を求めたからだ。カダフィ氏はいくら彼の選挙にかかるのかを知りたがっているからだ」とタケイジィンに答えたという。このほど政治の真実を追うネット・新聞「メディアパー」が2011年8月21日の録画された記者会見でサルコジに関して宣言している記事を掲載した。

セヌシィは、「彼(サルコジ)はリビアと一緒に働くことを受諾した。我々は彼がフランスの大統領になれるように選挙運動資金を援助することにした。サルコジがリビアに来たときに、彼は自分(セヌシー)が事件(セヌシーは1989年のDC-10 UTA墜落テロ事件で170名内54人がフランス人死亡した容疑者で国際指名手配になていた)から抜け出られるように働くことをリダー(カダフィ)に話していた」といっている。

タケイジィンはパリに戻ってからサルコジの最高側近であったクロード・ゲアン(Claude Guéant)前仏内相(前警視総監、後のエリゼ大統領官邸総書記官)に、この話を内務省近くのソフィテル・ホテルのサロン・バーで話したのだという。

ゲアンは私に彼が援助を要請したかもしれないが、それはいづれにしても選挙運動資金のことではない。サルコジはまだ立候補していないと答えるので、強くいくらかかるのかと言うとゲアンは2200万ユーロ(約33億円)かかると認めて答えたとタケイジィン入っている。

数日後にリビアに戻ったタケイジィンは、セヌシィと話し同氏はサルコジの要求は非常に明快であるとタケイジィンに確認したという。


【参考記事】

Sarkozy-Kadhafi : le tête-à-tête qui a tout changé

 |  PAR FABRICE ARFI ET KARL LASKE
http://www.mediapart.fr/journal/international/011014/sarkozy-kadhafi-le-tete-tete-qui-tout-change?page_article=2