2014年10月2日木曜日

病気療養中のシラク元仏大統領が サルコジではなくジュッペ支持を宣言

2日のフィガロ紙のインタヴューでシラク元大統領は国民運動連合(UMP)党の次期大統領としてプリメールに立候補しているボルドー市長のアラン・ジュッペ元首相を支持する宣言をした。シラクはジュッペを我々右派の中で最も優秀な人物だと褒めていたことは知られている。シラクとその娘クロードはサルコジを嫌っているが、シラクの妻のベルナデットは先週発言しサルコジはUMPなどという次元から出馬する玉ではない水準の人間だと褒めちぎり、各党がそれぞれ仏大統領選挙候補者を決める党内予選選挙(プリメール)にはサルコジが出ないのを当然視させる危険な発言もしている。

サルコジ周辺はビグマリオン(Bygmalion)事件など関係者が違法二重請求書や二重帳簿を2012年の仏大統領選挙で行ったという証言も1日に裁判所で出されている。サルコジはすでに2017年度の仏大統領選挙運動を開始しており選挙事務所も決まって発表された。しかしサルコジは「党内大統領候補者選挙」(プリメール)に立候補することをまだしていない。

ベルナデットの言ったようにUMPとは別にあるいはUMPを巻き込むかたちで新党を作ろうとして画策しているのかもしれない。ジュッペやフィヨンはそうさせないでサルコに使われて弱りきったUMPからあくまでプリメールのある民主政治を行おうとしている。