ビグマリオン事件というのは面白いもので、もしも2012年の仏大統領選挙にサルコジの出馬がなかったのなら起こらなかった事件だということだ。この選挙講演の舞台設営を担当したのがビグマリオン社でこれがサルコジの支持母体である国民運動連合(UMP)党と組んで二重請求書を誤魔化して作った。現在UMPの責任者3人とビグマリオンの責任者3人の計6人が出馬に起訴されている。この違法である二重請求書や二重帳簿の作成は、前年よりのUMP党の赤字財政救助策であったので、サルコジのためではなかったと主張しているようだが、それではなぜサルコジは金がないといってUMP党員からサルコトンなる義捐金の募金などをやったのか?
サルコジが出演してないつまり実行されてない架空の仏大統領選挙運動講演会の設営費用もビグマリオン社は請求書をUMPに提出している。この不正は同党内議員から証言されていることだがサルコジはこれを知らなかったというのだろうか。ビグマリオンをサルコジは当時は全然しらなかったとテレビで発言していたが、フィヨン元首相やダチ元法務相らは知っていたはずだといっている。疑惑は深まる一方だ、今後の捜査の進展を注視したい。