2014年12月11日木曜日

仏税金洗浄汚職で1億5千万の保釈金を払ったバルカニー協力で サルコジ弁護士事務所のクロード氏が起訴

ルノー・ヴァン・リュインベック判事とパトリック・シモン判事は、「クロード・サルコジ弁護士事務所」のクロード・アルノー氏をパリ西郊外のルバロワ・ベコン市の助役で汚職や税金洗浄容疑で5月21日に拘置された後に、100万ユーロ(約1億5千万円)の保釈金を支払ったイザベル・バルカニー氏に、協力した疑いで10日に起訴されたと政治の真実を追うネット・新聞「メディアパー」が報道した。
イザベル・バルカニーの夫はパトリック・バルカニーといってサルコジの友人で国民運動連合(UMP)党のオートセーヌ県議員でありルバロワペレ市の市長でもある。イザベル・バルカニーはそこの助役になっていて税金を払わずに、仏海外県のアンチィーユ諸島のサン・マルタンとモロッコのマラケーシュにバカンスの別荘を隠し持っていたというもの。3月21日にはこの件で「クロード・サルコジ弁護士事務所」が家宅捜査されている。「クロード・サルコジ弁護士事務所」とうのは20人を抱える大きなものでマルシェルベ大通りにある。既に2012年7月にもベッタンクール事件で家宅捜査されていた。その意味で今回のクロード・アルノー氏の起訴は重大な意味をもつ。

「メディアパー」によるとサルコジは1983年に28歳の時にモンソー公園近くにあったギィ・ダネ弁護士事務所に入り弁士の勉強をしたという。この同じ年にパリとデェファンスの間にあるヌィーイ市の市長になっている。ダネ氏は2004年に死亡するが、サルコジはヌィー市長ということでもありこの地に1954年に移転していた製薬会社のセルヴィエなどの大手企業と親しくなっていく。ベッタンクール婦人もこの町に住んでいた。

1987年にサルコジはギィ弁護士事務所を出て、クロード・アルノー氏と亡くなったミッシェル・レイボヴィック氏と三人で弁護士事務所を開く。この事業のなかで1989年にはサルコジはマルタン・ブイグや民放テレビTF1の弁護士になる。1993年にはサルコジは財務相に就任し弁護士の仕事の中心的なものはクロード・アルノーが手がけるようになる。サルコジは1995年の仏大統領選挙ではシラク大統領ではなくて、バラデュー首相を支持したが失敗した。しかしその後フランス第一の富豪で税金逃れなのかベルギーにパスポートを申請していたベルナール・アルノーのLVMHグループやジャン・クロード・デコー、グループ・アコー、などが顧客になってくる。

【関連記事】http://franettese.blogspot.fr/2014/06/blog-post_8101.html 

サルコジ弁護士事務所の家宅捜査で発覚 海外別荘の「税金逃れ」協力


サルコジ弁護士事務所の家宅捜査からバルカニー脱税汚職罪の回避まで


【参考記事】

L’associé de Nicolas Sarkozy, Arnaud Claude, mis en examen pour blanchiment

 
http://www.mediapart.fr/journal/france/101214/l-associe-de-nicolas-sarkozy-arnaud-claude-mis-en-examen-pour-blanchiment