イザベル・バルカニーの夫はパトリック・バルカニーといってサルコジの友人で国民運動連合(UMP)党のオートセーヌ県議員でありルバロワペレ市の市長でもある。イザベル・バルカニーはそこの助役になっていて税金を払わずに、仏海外県のアンチィーユ諸島のサン・マルタンとモロッコのマラケーシュにバカンスの別荘を隠し持っていたというもの。3月21日にはこの件で「クロード・サルコジ弁護士事務所」が家宅捜査されている。「クロード・サルコジ弁護士事務所」とうのは20人を抱える大きなものでマルシェルベ大通りにある。既に2012年7月にもベッタンクール事件で家宅捜査されていた。その意味で今回のクロード・アルノー氏の起訴は重大な意味をもつ。
「メディアパー」によるとサルコジは1983年に28歳の時にモンソー公園近くにあったギィ・ダネ弁護士事務所に入り弁士の勉強をしたという。この同じ年にパリとデェファンスの間にあるヌィーイ市の市長になっている。ダネ氏は2004年に死亡するが、サルコジはヌィー市長ということでもありこの地に1954年に移転していた製薬会社のセルヴィエなどの大手企業と親しくなっていく。ベッタンクール婦人もこの町に住んでいた。
1987年にサルコジはギィ弁護士事務所を出て、クロード・アルノー氏と亡くなったミッシェル・レイボヴィック氏と三人で弁護士事務所を開く。この事業のなかで1989年にはサルコジはマルタン・ブイグや民放テレビTF1の弁護士になる。1993年にはサルコジは財務相に就任し弁護士の仕事の中心的なものはクロード・アルノーが手がけるようになる。サルコジは1995年の仏大統領選挙ではシラク大統領ではなくて、バラデュー首相を支持したが失敗した。しかしその後フランス第一の富豪で税金逃れなのかベルギーにパスポートを申請していたベルナール・アルノーのLVMHグループやジャン・クロード・デコー、グループ・アコー、などが顧客になってくる。
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