2015年5月10日日曜日

■差別/小中学生の「宗派統計表」を人種差別と批判 仏市民600人がベジエ市長に抗議集会

小中学生の「宗派統計表」を人種差別と批判 市民600人がベジエ市長に抗議集会
「たとえ僕がモハメッドの名前だからといって他の生徒と同じだ」と書いたパンカードを手に、400人ほどの市民が5月8日にベジエ市長のロベール・メナール(Robert Ménard)氏に抗議した。極右派系フロンナショナル(FN)党の前総裁ジャン・マリ・ルペンに支援されたロベール・メナールは南仏ベジエの市長で、5月5日に仏国営放送テレビ・アンテナ2の番組「Mots Croisés」に出演し「ベジエの公立の小中学校には「64.6%のイスラム教徒の生徒がいる」と発言した。このテレビにはサルコジ時代に出き廃止されたラマヤダ人権書記長や共産党のクレマンティヌ・オータンさんも参加していたが、メナール氏へのこの点での際立った批判はなかった。

生徒児童の宗教的所属はその生徒の名前から判断できるのだと話たが、これは人種差別発言であってフランスの法律では禁止されていることだ。

このメナール氏の発言にショックを感じた人はアイ・テレ(I TELE)と「パリジアン」と「今日のフランス」紙のためにオクソドがおこなった世論調査では54%となっていると「パリジアン」では書いている。しかし、これは数の多数決で決める問題ではないだろう。

国家書記官のカロル・デルガさんは「我々は極右と闘っている。我々はベジエの町の将来を、共和国の精神を踏みにじるロベール・メナールに任せておけない」と発言した。

この日、ベジエのイスラム寺院前には1000人ほどの抗議者が別の集会をもった。同地方のイスラム教徒関係のアソシエーションや、仏国イスラム教仏協議会(CFCM)や、SOSラシズムや、イスラム嫌いと人種差別に反対する連絡会議(CRI)が学校での「宗教別統計」を出すことに反対している。5日にはベジエ市役所の庁舎が家宅捜査されたが、問題の統計資料は押収されてない。11日はモンンペリエの行政裁判所が判決をだす。


Un millier de personnes a manifesté dans le centre-ville de Béziers samedi matin pour dénoncer le fichier ethnique évoqué cette semaine par le maire d'extrême-droite de la ville, Robert Ménard.
FRANCEINFO.FR