2015年5月14日木曜日

■裁判/ダチ前法務大臣 エルメス高級服など不当出費で 仏会計検査院が出廷決定

仏会計検査院は、サルコジ前大統領時代のアシダ・ダチ法務大臣(現パリ第7区市長)の出費に幾つもの計上不足が発見され、法廷に出廷を決めたと報じた。新聞、薬、レストラン、お菓子、飲み物、ガーデン・パーティ代など、特にエルメスなどの高級洋服代として、ダチ法務大臣は9000ユーロ(約135万円)近くを使っていたというもの。この金額がダチ法務大臣の会計係によって記録されていてこれはダチ氏が支払うべきことに法律ではなっているものだ。5月13日にル・ポワン誌が暴露した。
2007年から2009年の法務大臣時代には、通信連絡費として18万ユーロ(約2700万円)が、サルコジ氏の相談役の一人であったジャコメッティ・ペロン氏の世論調査会社と契約が交わされていた。
ジャコメッティ・ペロン社側では、ダチ氏がこの契約サービスで直接的な受益を得てないとするようなすべての表現は偽造文書であると明言して、強調している。
この通信連絡費というのは世論調査費用としてサルコジ前大統領時代の「エリゼ官邸世論調査事件」として問題になっていて、現在取り調べがなされているもの。そこでの、ジャコメッティ・ペロン社の世論調査は、大統領任期の4年間にわたりサルコジ氏のために仕事をした。ダチ氏によるサルコジのためのあるいは省庁のためのどんな調査の依頼もなく、請求書もでていない。
ダチ氏自身は、法務大臣として自分の衣服などの個人出費に公費を使ったことはないと主張して、この仏会計検査院の決定を拒絶している。ダチ氏は、仏会計検査院は私のせいだとは名前を挙げて言ってはいないのだと語っている。
ダチ氏の弁護士は、ひとつだけあるとしたらそれは外国の法務省関係の代表団が来仏した時に、ネクタイとフラー等を贈り物として出費したが、個人的な利益ではないと話している。
最近、とくにサルコジ氏自身がビグマリオン(Bygmalion)社事件などで名前の汚れた国民運動連合(UMP)の党名を変えたがっている。そのUMPの党員で大臣もやったダチ氏は、党費を2010年からかぞえて5000ユーロ(約75万円)以上も支払わずにいたことが指摘されたばかりであった。
【参考記事】


Un arrêt de la Cour des comptes évoque des manquements sur le réglement de certaines dépenses au ministère de la Justice, indique "Le Point", mercredi 13 mai.
FRANCETVINFO.FR