2015年5月7日木曜日

プジョー・シトロイエン(PSA)グループ社長ヴァラン氏の定年退職謝礼金3億1500万円受け取り辞退は嘘

2014年3月に定年退職したはずのフランス大手自動車産業PSA(プジョー・シトロイエングループ)社長フィリップ・ヴァラン氏は、2013年当時の自社の経営が低迷しているのに定年退職謝礼金210万ユーロ(約3億1500万円)を受け取ることになっていたが、各界から大きな批判が起きて、「今、一致協力しなければならない時に分裂をつくることになってはならない」との認識を示し、これを受け取ることを辞退していた。ところがヴァラン氏は毎年約30万ユーロ(約4500万円)を受け取っていたことがインターネット・サイトDeontofi.com.で暴露されていた。

社会党政府スポークスマンのステファン・ル フォール(Stéphane Le Foll)氏は、各省庁間連絡会議の後の記者会見で、「なんという模範を示したことか?何というイメージになるのか?私は少し腹がたった」と語った。ヴァラン氏は現在のフランス原子力の旗頭アレバの社長。

新システムにより年期賞与金としてヴァラン氏は2014年6月1日以前まで受け取っていたことは、ヴァラン氏はPSAを退職せずにいたということになるとルモンド紙は書いている。
毎年毎年2013年事件当時に仏世論調査会社BVAの調べでは、77%のフランス人が会社社長の定年退職謝礼金を禁止する法律を望んでいた。

【参考記事】
http://www.20minutes.fr/economie/1602275-20150506-cdd-permet-ex-patron-psa-toucher-300000-euros-an

http://www.lemonde.fr/economie/article/2015/05/06/l-ex-patron-de-psa-touchera-bien-une-retraite-chapeau_4628357_3234.html

http://www.leparisien.fr/economie/psa-l-ex-patron-philippe-varin-touchera-une-retraite-chapeau-reduite-a-300-000-eur-05-05-2015-4748509.php

http://www.leparisien.fr/economie/retraites/retraites-chapeaux-au-dela-de-300-000-eur-elles-seront-taxees-a-45-24-11-2014-4319193.php