2015年6月17日水曜日

欧州人が好きなリンゴは殺虫剤で汚染 グリンピースがスーパーマーケットのリンゴを検査

16日、グリンピースは欧州12カ国の85ヶ所のリンゴ園をサンプルにりんごの殺虫剤汚染状況をスーパーマーケットのリンゴを元に検査した結果を発表した。これによるとフランスやイタリアなどのリンゴ栽培園では、複数の種類の殺虫剤がカクテル式に使用されて土地や農業水の汚染がかなり広がっていていることが再確認された。グリンピースの85箇所の検査では全体からは53種類の殺虫剤が検出されたが、その内の9種類は欧州域内次元では使用が禁止されているものもあった。それらのリンゴ園の土(78%)と水(75%)には、殺虫剤の残滓が含まれていた。
フランスではリンゴ栽培で、平均35種類もの殺虫剤が使用されていることもわかった。フランスの主なリンゴの産地はPACAと呼ばれるローヌ川と地中海とアルプス山塊に囲まれた地域(25%)や、ロワール流域(19%)、ミディ・ピレネー(13%)で、フランス国内生産の57%を生産している。(パリ=飛田正夫 2015/06/17 12:35日本標準時)

フランスでの検査では、リンゴが消費者に渡る主なスーパーや大型マーケットのAuchan,Carrefour, Csino,Lecler,Intermarché,super Uなどのリンゴが使用された。

リンゴは欧州27カ国でもっとも好まれている果実である。世界最大の生産地でありかつ消費地となっている。リンゴの個人消費量にもよるが、癌や子供の知能障害にも関係することから、ビオ栽培のリンゴが望まれる。

ビオは値段が高いために経済的・社会的な不平等が問題になっているが、今後はスーパーや大型マーケットがリンゴ栽培農家をどうのようにして殺虫剤を使用しないリンゴを作らせるか、逆に言えば殺虫剤のないリンゴを売るようになれるのかが問われている。

【関連記事】 
http://franettese.blogspot.fr/2015/06/idee.html
■idée/放射能や殺虫剤の危険な食物で溢れ 「義農」社会の希求とは 「立正安国論」での誤り証明
【参考記事】

http://blog.greenpeace.fr/news/pesticides-ces-pommes-qui-laissent-un-gout-amer
http://www.greenpeace.org/france/PageFiles/573642/Rapport%20Pommes_FR%20V3_BD.pdf?__utma=122050772.183554071.1434506232.1434506232.1434506232.1&__utmb=122050772.2.10.1434506232&__utmc=122050772&__utmx=-&__utmz=122050772.1434506232.1.1.utmcsr=google|utmccn=(organic)|utmcmd=organic|utmctr=(not%20provided)&__utmv=-&__utmk=118465673
http://www.francetvinfo.fr/monde/environnement/les-pommes-des-supermarches-contiennent-des-cocktails-de-pesticides-denonce-greenpeace_954001.html